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@holy-verses/quran

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[{"i":36,"v":["ヤー・スィーン。","英知に満ちた,クルアーンによって誓う。","本当にあなたは,使徒の一人で,","正しい道の上に(人びとを導く者である)。","(これは)偉力ならびなく慈悲深き御方の啓示で,","祖先がいまだ警告を受けず,それで気付かないでいる民に,あなたが警告するためのものである。","本当にその御言葉が,かれらの多くの者に下ってしまっているのだが,かれらは信じない。","われはかれらに首枷をはめ,それが顎にまで及ぶ。それでかれらの頭は上向きになった。","またわれは,かれらの前面に障壁を置き,また背面にも障壁を置き,そのうえかれらに覆いをした。それでかれらは見ることも出来ない。","あなたが警告してもまた警告しなくても,かれらにとって同じで,かれらは信じない。","あなたは,訓戒に従う者,また目に見えない慈悲深き御方を畏れる者だけに,警告しなさい。それであなたはこれらの者に,寛容と偉大な報奨の吉報を伝えなさい。","本当にわれは死者を甦らせ,またかれらが予め行ったこと,そして後に残した足跡を記録する。われは一切を,明瞭な記録簿の中に数え上げている。","町の仲間(の物語)を,例としてかれらに示すがよい。使徒たちがそこにやって来た時のことを。","初めわれは,2人の使徒を遺わしたが,かれらは,2人とも嘘付き扱いをされた。それでわれは第3の者で強化した。そして使徒たちは言った。「本当にわたしたちは,あなたがたの許に遣わされた者です。」","するとかれらは言った。「あなたがたはわたしたちと同じ人間に過ぎません。慈悲深き御方は何も啓示を下されはしません。あなたがたは,嘘をついているだけです。」","かれら(使徒)は言った。「わたしたちが,実際あなたがたに遣わされた者であることは,主が御存知です。","わたしたちの務めは,只あなたがたに明白(なアッラーの御命令)を宣べ伝えるだけです。」","かれら(人びと)は言った。「わたしたちにとってあなたがたは確かな凶兆です。もし止めないならば,あなたがたを必ず石打ち(の刑)にしましょう。酷いめにあわせてやりますぞ。」","かれら(使徒)は言った。「あなたがたこそ凶兆です。あなたがたは訓戒されても(尚そう言うの)ですか。いや,あなたがたは無法の民です。」","その時町の外れから一人の男が走って来て,言った。「皆さん,(アッラーから)遣わされたこの人たちに従いなさい。","あなたがたに何の報酬も求めない方たちに従いなさい。かれらは(正しく)導きを得ている。","わたしを創られた方に仕えないなど,どうして出来ようか。あなたがたもかれの御許に帰されるのです。","そのような御方を差し置いて,外の神々を求められましょうか。もし慈悲深き御方がわたしに災いを下そうと望まれるならば,かれら(邪神)の執り成しは少しも役立たず,またわたしを救うことも出来ません。","(そうなるとしたら)明らかにわたしは誤りを犯したことになります。","わたしは,あなたがたの(真の)主を信じます。だから(人びとよ,)わたし(の言うこと)を聞きなさい。」","その時かれは,「あなたは楽園に入れ。」と仰せられた。そしてかれは「わが主の御赦しが与えられ,栄誉ある者の中に,","加えられたことを人びとに知ってもらえたら。」と言った。","かれの後,われはその民に対し天から軍勢を遣わしはしなかった。またそうするまでもなかった。","只一声叫ぶだけで,かれらは消え失せてしまった。","ああ,哀れなしもべたちよ。かれらは使徒が来る度,嘲笑してかかった。","かれらは気付かないのか,自分たち以前に幾世代の者をわれが滅ぼし,かれらは2度と帰らないということを。","それぞれ皆は,(審判の日)一斉にわれの前に召されよう。","かれらへの印の1つとしては,われが死んだ大地を甦らせ,穀物をそれから生産し,それをかれらが食べることがあげられる。","またわれは,そこにナツメヤシやブドウの園を設け,その間に泉を涌き出させる。","かれらはその果実を食べるが,それはかれらの手が作り出したものではない。それでも感謝しないのか。","かれの栄光を讃える。かれは大地に生えるもの,かれら自身も,またかれらの知らないものも,凡て雌雄に創られた方である。","またかれらへの印には,夜がある。われがそれから昼を退かせると,見よ,真っ暗になる。","また太陽は,規則正しく運行する。これも全能全知な御方の摂理である。","また月には,天宮を振り分けた。(それを通って)ナツメヤシの老いた葉柄のように(細くなって)戻ってくる。","太陽が月に追い付くことはならず,夜は昼と先を争うことは出来ない。それらは,それぞれの軌道を泳ぐ。","また満載した舟に,われがかれらの子孫を運んだことも印の1つである。","またわれはかれらが乗る,(外の便利な)乗物を創った。","われが欲するならば,かれらを溺れさせることが出来る。そうなれば,かれらを助ける者はなく,救われはしない。","只われの慈悲によって束の間を享楽するだけである。","かれらに向かって,「あなたがたの前にあるもの,また後ろにあるものを畏れなさい。そうすればあなたがたは,必ず慈悲にあずかれるであろう。」と言われても(耳を貸すどころか),","主からの種々の印が示されても,すっかり,背を向けてしまう。","また,「アッラーがあなたがたに授けられたものを,施せ。」と言われると,不信心な者は信仰する者に言う。「アッラーが御望みなら,(御自分で)養われるという者を,どうしてわたしたちが養うことがありましょうか。あなたがたは,明らかに思い違いをしているだけです。」","また,かれらは言う。「あなたがたの言うことが真実ならば,何時この(審判)の約束(が果たされるの)ですか。」","だがかれらが論争している間に,一声の叫びが(突然)かれらを襲うだけではないか。","その時かれらは,遺言することも,また家族のところに帰ることも出来ない。","そしてラッパが吹かれると,かれらは墓場から(出て),主の御許に急いで行く。","かれらは言う。「ああ,情けない。わたしたちを臥所から呼び起こしたのは誰でしょうか。これは,慈悲深き御方が約束なされた通りではありませんか。使徒たちの言葉は真実であったのですか。」","只一声鳴り響けば,一斉にかれらはわれの前に召し集められる。","その日には誰も,少しも不当な扱いを受けず,あなたがたは,只自分の行ったことに対し報いられる。","本当に楽園の仲間たちは,この日,喜びに忙がしい。","かれらはその配偶者たちと,木陰の寝床によりかかる。","そこでかれらは,果実や望みのものを何でも得られる。","慈悲深き主から「平安あれ。」との御言葉もある。","あなたがた罪人たちよ,今日は離れて控えなさい。","アーダムの子孫よ,悪魔に仕えてはならないと,われはあなたがたに命令しなかったか。かれはあなたがたの公然の敵である。","あなたがたはわれに仕えなさい。それこそ正しい道である。","確かにかれ(悪魔)はあなたがたの大部分を迷わせた。どうしてあなたがたは悟らなかったのか。","これはあなたがたに約束されていた,地獄である。","あなたがたは不信心であったために,今日そこに入るのである。","その日われは,かれらの口を封じる。するとその手がわれに語り,かれらの足は,その行ったことを立証する。","われが望めば,かれらの両目を盲目にすることが出来る。かれらは(天国への)道を先んじようとするが,どうして見通すことが出来ようか。","われが望めば,かれらをその場所で形を変えることも出来る。そうなればかれらは,行くことも帰ることも出来ない。","誰でも長寿させる際には,われは創造を逆に戻らせよう。かれらは,それでも悟らないのか。","われはかれ(ムハンマド)に詩を教えなかった。それはかれに相応しくない。これは(アッラーの)訓戒まごうかたないクルアーンであり,","生ける者に警告を与え,また不信心な者に対してはは御言葉が下される。","われが手ずからかれらのために創った家畜をかれらに所有させているのを見ないのか。","われは,それをかれら(の用)に服させた。それで,かれらはこれに乗り,そして食べる。","またかれらは(その外にも)いろいろそれを利用し,また飲みものを得る。それでもかれらは感謝しないのか。","かれらは,アッラーの外に邪神を選び何とか助けられようとする。","それら(邪神たち)は,かれらを助ける力はなく,寧ろかれらの方が邪神を守るため軍備を整えている始末。","あなたはかれらの言うことで,悲しんではならない。本当にわれは,かれらの隠すことも現わすことも知っている。","人間は考えないのか。われは一精滴からかれを創ったではないか。それなのに見よ,かれは公然と歯向っている。","またかれは,われに準えるものを引合いに出して,自分の創造を忘れ,言う。「誰が,朽ち果てた骨を生き返らせましょうか。」","言ってやるがいい。「最初に御創りになった方が,かれらを生き返らせる。かれは凡ての被造物を知り尽くしておられる。","緑の木から,あなたがたのために火を造られたのもかれであり,だからこそあなたがたはそれによって燃やす。」","天と地を創造なされたかれが,これに類するものを創り得ないであろうか。いや,かれは最高の創造者であり,全知であられる。","何かを望まれると,かれが「有れ。」と御命じになれば,即ち有る。","かれにこそ凡ての称讃あれ。その御手で万有を統御なされる御方,あなたがたはかれの御許に帰されるのである。"],"n":"Ya-Seen"},{"i":37,"v":["整然と列をなす者たちにおいて。","駆り立て追う者において。","また訓戒(のクルアーン)を読み聞かせる者において,誓う。","本当にあなたがたの神は,唯一の主である。","天と地,そしてその間にある凡てのものの主,また日の出を司どる主である。","本当にわれは,星々で下層の天を飾り,","(アッラーの命令に)逆らう悪魔に対する守りとした。","かれらは八方から撃たれ,最高の会議を盗み聞くことは出来ない。","撃退されて,かれらは永久の懲罰を受ける。","盗聴し得た者があっても,白熱の炎が追跡する。","かれら(マッカの多神教徒)に問え。「かれらとわれの創った者(天使)のどちらが強く創られているか。」われはもともと,粘りのある泥でかれらを創ったのである。","あなたは感嘆しているというのに,かれらは嘲笑する。","警告されても,かれらは警告を受け入れない。","またかれらは,印を見ても嘲笑するばかり。","そしてかれらは言う。「これは明らかに魔術にちがいありません。","わたしたちが死んで土と骨になってから,(また)呼び起こされましょうか。","遠い祖先たちも(一緒にですか)と言う。","言ってやるがいい。「その通り。あなたがたは卑しめられるのである。」","それは只一声の叫びである。その時かれらは(恐ろしい光景を)目の当たりに見て,","「ああ情けない,これが審判の日ですか。」と言う。","「これはあなたがたが信じなかった区分の日である。","不義を行っていた者たち,その妻たち,またかれらがアッラーを差し置いて拝していたものたちを集めなさい。","かれらを火獄への道に連れて行け。","いや,かれらを待たせておけ。かれらに尋ねることがある。","あなたがたが助け合わないのはどうしたことか。」","いや,今日ばかりは,かれらも(審判に)服する。","かれらは互いに近づき尋ね合う。","一方は言う。「本当にあなたがたは,右から来ました。」","すると他方は言う。「いや,あなたがたは,(もともと)信者ではありませんでした。","また,わたしたちはあなたがたに押し付ける権威もありませんでした。それにあなたがたは反逆の徒でした。","それで主の御言葉が,わたしたちに実証された今,わたしたちは,(懲罰を)味わわねばならない。","わたしたちはあなたがたを迷わせたが,わたしたち自身も迷っていたのです。」","こうしてその日,かれらは,(凡て)共に懲罰を受ける。","本当にわれはこのように罪を犯した者を処分する。","かれらは,「アッラーの外に神はありません。」と告げられると,いつも高慢になった。","そして,「気狂い詩人のために,わたしたちの神々を捨ててなるものですか。」と言っていた。","いや,かれは真理を齎して,(かれ以前の)預言者たち(の啓典)を確証する者である。","あなたがたは,必ず痛ましい懲罰を味わうであろう。","どうせ皆あなたがたが行ったことの報いである。","だがアッラーの忠誠なしもべたちは,別である。","それらの者には,定めの恩恵があり,","(喜ばしい)果実,そして栄誉が(授けられ),","至福の楽園の中で,","寝床の上で向かい合う。","清い泉からくんだ杯は,かれらにゆきわたり,","真白(な美酒は),飲む者に心地よい甘さ。","これは,頭痛を催さず,酔わせもしない。","またかれらの側には,伏し目がちな大きい目(の乙女)がいる。","かの女らは,注意深く守られている卵のよう。","やがてかれらは,互いに近づき尋ね合う。","かれらの一人が,口を切って言う。「わたしに一人の親しい友がいました。","かれは言っていた。『あなたまで(復活の日を)信じているのですか。","わたしたちが死んで土と骨になってから,本当に審判されるのでしょうか。』」","また言った。「まあ皆さん見下ろしてみなさい。」","そこでかれが見下ろすと,火獄の只中にかれの姿が見えた。","かれは言った。「アッラーにかけて,あなたはもう少しでわたしを破滅させるところでした。","もし主の御恵みがなかったならば,わたしは必ず引き立てられる者の中にいたでしょう。」","「わたしたち(楽園の仲間)は,最初の死だけでまた,","死ぬことはないのですか。また,わたしたちが,懲罰を受けることはないのでしょうか。」","「そうであるならこれは,至上の幸福の成就です。","このようなことのために,行動し努力すべきです。」","それは結構な歓待ではないか。それともザックームの木(をとるの)か。","われはこの木を不義を行う者への試みとして,用意したのである。","それは地獄の底に生える木で,","その実は,悪魔の頭のようである。","かれらはこれを食べて,腹はそれでいっばい。","それから上に沸騰する湯を注ぎ足され,","それから火獄に帰り着くのである。","かれらは祖先の迷っていたのを認めながらも,","その足跡を急いで(歩いて)いたのである。","昔の多くの祖先たちも,確かに迷っていた。","だがわれはかれらに,必ず警告者を遺わした。","見るがいい。警告されても無視した者の最後が,どうであったかを。","(だが)アッラーの忠誠なしもべたちは,別である。","且つてヌーフはわれに哀願した。われは最も優れた応答者である。","われは,かれとその家族を大難から救った。","そしてかれの子孫を生き残らせた。","また後の幾世代に渡り,かれのために(祝福の言葉を)留めた。","「万物(人間,天使,ジン)の中で特にヌーフの上に平安あれ。」と(われからの有難い御言葉を)。","われはこのように,正しい行いの者に報いる。","本当にかれは,信心深いわがしもべであった。","それからわれはその外の者を,溺れさせた。","またかれの後継者の中にはイブラーヒームがいた。","かれが純正な心をもってかれの主の許にやって来た折に,","自分の父やその一族に向かって言った。「あなたがたの崇拝するものは何ですか。","アッラーを差し置いて瞞しの神々を御望みなのですか。","いったい,万有の主に就いて,あなたがたはどのように考えておいでなのですか。」","その時かれは諸星を一目見て,","言った。「わたしは,本当に(心が)痛む。」","人々はかれに背を向けて去った。","その時かれ(イブラーヒーム)は,かれらの神々に向かって言った。「あなたがたは食べないのですか。","あなたがたは,どうしてものを言わないのですか。」","そこでかれは,かれら(偶像)を右手で打った。","その時人びとは,慌ててかれの処へやって来た。","するとかれは言った。「あなたがたは,(自分で)刻んだものを崇拝するのですか。","本当にアッラーは,あなたがたを創り,またあなたがたが,造るものをも(創られる)。」","人びとは言った。「かれ(イブラーヒーム)のために炉を築き,燃え盛る火の中に投げ込みなさい。」","このようにかれに策謀を巡らせようとしたが,われはかれらを散々な目に会わせた。","かれは言った。「わたしは主の御許に行こう。必ずわたしを導かれるであろう。","主よ,正しい人物になるような(息子)を,わたしに御授け下さい。」","それでわれは,優しい思いやりのある男児を(授けるという)吉報を伝えた。","(この子が)かれと共に働く年頃になった時,かれは言った。「息子よ,わたしはあなたを犠牲に捧げる夢を見ました。さあ,あなたはどう考えるのですか。」かれは(答えて)言った。 「父よ,あなたが命じられたようにして下さい。もしアッラーが御望みならば,わたしが耐え忍ぶことが御分りでしょう。」","そこでかれら両人は(命令に)服して,かれ(子供)が額を(地に付け)うつ伏せになった時,","われは告げた。「イブラーヒームよ。","あなたは確かにあの夢を実践した。本当にわれは,このように正しい行いをする者に報いる。","これは明らかに試みであった。」","われは大きな犠牲でかれを贖い,","末永くかれのために(この祝福を)留めた。","「イブラーヒームに平安あれ。」(と言って)。","このようにわれは,正しい行いをする者に報いる。","本当にかれは,わが信心深いしもべであった。","またわれは正しい人物,預言者イスハークの(誕生の)吉報をかれに伝えた。","そしてわれは,かれとイスハークを祝福した。だがかれらの子孫の中には正しい行いをする者もあり,また明らかに自らを損なう者もあった。","われは,ムーサーとハールーンに恩恵を施した。","またかれら両人,そしてその民を大きな災難から救い出し,","われが助けたためにかれらは(その困難を)克服することが出来た。","なおわれは,両人に(事理を)明瞭にさせる啓典を授け,","かれらを正しい道に導いた。","われは後の幾世代に渡り,かれらのために(この祝福を)留めた。","「ムーサーとハールーンに平安あれ。」(と言って)。","このようにわれは,正しい行いをする者に報いる。","本当にかれら両人は信心深いわがしもべであった。","本当にイルヤースも,使徒であった。","かれがその民にこう言った時を思え。「あなたがたは主を畏れないのですか。","あなたがたはバアルに祈って,最高の創造主(アッラー)を見捨てるのですか。","アッラーこそあなたがたの主,昔の父祖たちの主ではないのですか。」","だがかれらはかれ(イルヤース)を嘘付きであるとした。だから必ず(処罰に)臨むであろう。","(かれらの中)敬虔な,アッラーのしもべは別である。","われは後の幾世代に渡り,かれのために(この祝福を)留めた。","「イルヤースに平安あれ。」(と言って)。","このようにわれは,正しい行いをする者に報いる。","本当にかれは信心深いわがしもべであった。","ルートも(われが)遣わした者であった。","見よ,われはかれとその家族の凡てを救った。","後に残る者の中にいた,老婆の外は。","そうしてわれは,外の者を滅ぼしてしまった。","あなたがたはかれらの(遺跡の)傍らを,昼","夜通っている。あなたがたはそれでも悟らないのか。","本当にユーヌスも,使徒であった。","かれが(荷を)満載した舟に(乗って)逃れた時,","かれは籤を引いて,負けてしまった。","(そして海に投げ込まれると)大魚に丸呑みにされ,かれは自責の念にかられた。","かれが(悔悟して主を)讃えなかったならば,","かれら(人びと)が(復活して)起こされる日まで,必ずかれは魚の腹の中に留まったであろう。","だがわれは,荒れ果てた(岸辺)にかれを打ち上げた。かれは病んでいた。","われはかれの上に,1本のヒサゴ木を繁らせ(影を作った)。","そして10万人,またはそれ以上(の民)にかれを遣わした。","かれらが信仰に入ったので,われはしばし現世の享楽を許した。","さてかれらに問え。「あなたがたの主は娘を持ち,かれら(マッカの多神教徒)は息子を持つというのか。","それともかれらは,われが天使たちを女に創ったと証言するのか。」","見よ,かれらの言うことは作りごとである。","アッラーが子を生まれるとは,かれらも嘘付きの徒である。","かれは息子よりも,娘を選ばれるとするのか。","どうしたのか。あなたがたはどう判断するのか。","あなたがたはなお訓戒を受け入れないのか。","それともあなたがたに明瞭な権能があるのか。","あなたがたのいうことが真実ならば,あなたがたの啓典を出してみなさい。","かれらは,かれとジンは親類であるといっている。だがジンは自分たちが(懲罰に)臨むことをよく知っている。","アッラーに讃えあれ。(かれは)かれらが配するものから(超絶なされる)。","だが謙虚に奉仕するアッラーのしもべたちは,別である。","だがあなたがたにしても,あなたがたが崇拝するものでも,","かれに反抗して(信者たちを)誘惑することが出来ようか。","燃え盛る火で,焼かれる者は別にして。","(整列している者たちが言う。)「わたしたちは各々定めの部署を持っています。","わたしたちは(奉仕のため)整列して,","慎んで(アッラーを)讃え唱念します。」","また,かれらはいつも言っていた。","「もしわたしたちが,昔から訓戒を持っていたなら,","わたしたちも,確かにアッラーの謙虚なしもべであったでしょう。」","ところが(実際にクルアーンが与えられれば)それを拒否する。だが間もなくかれらは知るであろう。","確かにわれの言葉は,わが遣わしたしもべたちに既に下されている。","かれらは,必ず助けられよう。","本当にわれの軍勢は,必ず勝利を得るのである。","あなた(ムハンマド)はかれらから暫くの間遠ざかって,","かれらを監視しなさい。やがて,かれらは目覚めるであろう。","だがかれらは,わが懲罰を急ぎ求めている。","だがそれが実際にかれらに下ると,それまで警告を受けているだけに寝覚めの悪い朝となろう。","それであなたはかれらから暫くの間遠ざかって,","かれらを監視しなさい。やがて,かれらも目覚めるであろう。","あなたの主,威徳の主,かれらが配するものから(超絶なされる)主に讃えあれ。","使徒たちに平安あれ。","万有の主,アッラーに讃えあれ。"],"n":"As-Saaffat"},{"i":38,"v":["サード。訓戒に満ちたクルアーンにかけて。","いや,信仰のない者たちは,高慢で反抗的である。","われはかれら以前に,どんなに多くの世代を滅ぼしたことであろう。かれらは,もはや逃れ得ない時となって(慈悲を)請う。","またかれらは,自分たちの中から警告者が出たことに驚き,不信心者は言う。「これは魔術師です。嘘付きです。","かれは多くの神々を,一つの神にしてしまうのですか。これは全く,驚きいったことです。」","そして,かれらの長老たちは立ち去りながら(その場にいた仲間に言う。)「行きなさい。そしてあなたがたの神々を守り通しなさい。これは(一神教の教え)全くの企らみです。","わたしたちはこれまでの教えで,こんなことを聞いたことがありません。これは作り話に過ぎません。","わたしたちの間で,あんな男にだけ御告げが下ったと言うのですか。」いや,かれらはわれの訓戒に,疑いを抱いている。いや,かれらはまだわれの懲罰を味わったことがない。","それともかれらは,偉力ならびなく,恵み多いあなたの主の,慈悲の宝物を持っているのか。","かれらは天地,そしてその間の万有の,大権をもっているのか。それならかれらに手だてをさせて,(天の玉座まで)登らせなさい。","しかしあれは,烏合の衆で只敗走するばかり。","かれら以前にも,ヌーフの民,アード(の民)および権勢を張り廻らしたフィルアウンも,","またサムード(の民)やルートの民,および森の民も使徒たちを徒党を組んで嘘付き呼ばわりした。","(これらは)皆使徒たちを嘘付き呼ばわりし,それでわれからの懲罰が確実に下った。","これらの者も,かの一声を待つだけである。それには一刻の猶予もない。","かれらは,「主よ,わたしたちの授かる分を清算の日以前に,急いで下さい。」と言う。","あなたはかれらの言葉を耐え忍べ。そしてわがしもべである堅固の人ダーウードを思え。本当にかれは,(主の)命令に服して讃美しつつ常に(主の御許に)帰った。","われは山々を従わせ,かれと共に朝夕に讃美させ,","また鳥類も,集って,凡てのものが主の命令に服して讃美しつつ常に(主の御許に)帰った。","そこでわれはかれの王権を強化し,英知と断固たる決断力をかれに授けた。","あなたは論争者の物語を聞いたのか,人びとが私室の壁を乗り越えて,","ダーウードのところに入って来たのでかれは驚いた。かれらは言った。「恐れることはありません。これが訴訟の当事者の双方です。一方が他方に不正を働きました。真理によってわたしたちの間を裁いて下さい。不公平がないように,わたしたちを公正な道に御導き下さい。」","「これは,わたしの兄です。かれは99頭も雌羊を持っており,わたしは(只)1頭しか持っていませんでした。ところがかれは,それをも自分に任せなさいと言ったのです。そして言葉巧みにわたしを言い負かせてしまったのです。」","かれ(ダーウード)は,「かれがあなたの羊を,取り込もうとしたのは,確かに不当です。本当に共同で仕事をする者の多くは,互いに侵しあう。信仰して善行に勤しむ者は別だが,それは稀です。」と言った。(その時)ダーウードは,われがかれを試みたことを喩り,主の御赦し を請い,礼拝にひれ伏し,悔悟して主の御許に帰った。〔サジダ〕","それでわれは,かれ(の過ち)を赦した。かれは(今)本当にわれに近づき,多幸な(悟り切った)帰り所にいる。","「ダーウードよ,われはあなたを地上の代理者にした。だから人びとを,真理によって裁き,私欲に従って,アッラーの道を踏みはずしてはならない。アッラーの道から迷う者は清算の日を忘れた者で,必ず厳しい懲罰にあう。」","われは天と地,そしてその間にあるものを,戯らに創らなかった。それは信仰のない者の億測である。だが(いずれ地獄の)火を味わう信仰のない者こそ哀れである。","われが信仰して善行に勤しむ者と,地上で悪を行う者と同じに扱うことがあろうか。われが(悪魔に対し)身を守る者と,邪悪の者とを同じに扱うであろうか。","われがあなたに下した啓典は,祝福に満ち,その印を沈思黙考するためのものであり,また思慮ある者たちへの訓戒である。","われはダーウードにスライマーンを授けた。何と優れたしもべではないか。かれは悔悟して常に(われに)帰った。","(ある日の)黄昏時,駿馬が,かれに献上された時のことを思い起しなさい。","かれは言った。「本当にわたしは,(この世の)素晴しい物をめでて,夜の帳が降りるまで,主を念ずることを忘れてしまったのです。","さあ,その馬を連れて参れ。そしてかれは,馬の足と首を切り落としてしまった。","またわれはスライマーンを試み,(病を与え)重態のかれを椅子に据えた。その後かれは回復し,","言った。「主よ,わたしを御赦し下さい。そして後世の誰も持ち得ない程の王国をわたしに御与え下さい。本当にあなたは豊かに与えられる方です。」","そこでわれは,風をかれに従わせた。それはかれの思うままに,その命令によって望む所に静かに吹く。","またわれはシャイターンたちを,(かれに服従させた。その中には)大工があり潜水夫もあり,","またその外に,スライマーンの命令に服さず鎖に繋がれた者もいた。","(主は仰せられた。)「これがわれの賜物である。あなたが与えようと,控えようと,問題はない。」","かれは(今)われの近くにいて,幸せな(悟りきった)帰り所にいる。","わがしもべ,アイユーブを思い起しなさい。かれが主に向かって,「シャイターンがわたしを悩ませ,苦しみ抜いているのです。」と叫んだ時を思い起しなさい。","(すると命令が下った。)「あなたの足で(大地を)踏みなさい。そこには清涼な沫浴と飲料のための(水)があろう。」","われは慈悲として,かれに(再び)家族を2倍にして授け,思慮ある者への教訓とした。","(そして言った。)「一握りの草を手に取って,それで(妻を)打て。あなたの誓いを破ってはならない。」われは,かれが良く耐え忍ぶことを知った。何と優れたしもべではないか。かれは(主の命令に服して)常に(われの許に)帰った。","またわがしもべの,イブラーヒームとイスハークとヤアコーブを思い起しなさい。かれらは偉力を持ち,洞察力があった。","われは,かれらが(来世の)住まいを念じているという純粋な(資質)によって(免じて)かれらを清めてやった。","本当にかれらは,わが目にも選ばれ優れた者であった。","またイスマーイールとアル・ヤサアとズ・ル・キフルを思い起せ。かれらは皆優れた者であった。","これは一つの教訓である。本当に主を畏れる者のためには,幸せな帰り所がある。","(それは)永遠の楽園であり,その凡ての門はかれらのために開かれる。","その中でかれらは(安楽に寝床に)寄りかかり,沢山の果実や飲み物が,望み放題である。","また傍には,伏し目がちの同じ年頃の(乙女)が侍る。","これらは清算の日のために,あなたがたに約束されるものである。","本当にこれは,尽きることのない(あなたがたへの)賜物である。","(主を畏れる者は)このようである。だが反逆の徒には,悪い帰り所があろう。","それは地獄である。かれらはそこで焼かれよう。何と悪い臥所であろうか。","(実に)これは,こういうことだがかれらは煮え立つ湯と膿を味わされ,","その外,これに類する(懲罰)をとり合わせて受けることになる。","これはあなたがたと一緒に,むやみに突き進む一群である。かれらには歓迎の言葉もない。火獄で焼かれるだけである。","かれらは(火獄の仲間はかれらの指導者たちに)言う。「いや,歓迎されないのは,あなたがたです。わたしたちのために,こう仕向けたのはあなたがたです。何と悪い住まいに来たものでしょう。」","するとかれらは言う。「主よ,わたしたちをここに連れて来た者には,火獄で倍の懲罰を御加え下さい。」","かれら(火獄の仲間)は言う。「わたしたちが悪人の中に数えていた人びとが見えないのです。どうしたのでしょう。","わたしたちが嘲笑していた者(が見えない)。かれらは,(わたしたちの)目をくらませたのではないでしょうか。」","本当にこれは真相で,火獄の仲間の論争である。","言ってやるがいい。「わたしは警告者に過ぎない。唯一の方,抵抗出来ない方,アッラーの外には神はないのである。","天と地,そしてその間の万有の主,偉力ならびなく寛容であられる。」","言ってやるがいい。「これは至高の知らせである。","あなたがたは,それから背き去るが。","且つて(天使の)高い位階の者たちの論議については,わたしは何の知識もなかった。","これがわたしに啓示されたのは,只わたしが公明に警告するためである。」","あなたの主が,天使たちに,「われは泥から人間を創ろうとしている。」と仰せられた時を思え。","「それでわれが,かれ(人間)を形作り,それに霊を吹き込んだならば,あなたがたは伏してかれにサジダしなさい。」","そこで天使たちは,皆一斉にサジダしたが,","イブリースだけはそうしなかった。かれは高慢で,信仰を拒む者となった。","かれは仰せられた。「イブリースよ,われの手ずから創ったものにサジダするのに,何があなたを妨げたのか。あなたは高慢なのか,それとも高い(偉力ある)者なのか。」","かれは申し上げた。「わたしはかれ(人間)よりも優れています,あなたは火でわたしを御創りになりましたが,かれは泥で創られただけです。」","かれは仰せられた。「それならあなたは,ここから出て行きなさい,本当に忌まわしいから。","そしてわれからの見限りは,審判の日まで必ずあなたの上にあろう。」","かれは申しあげた。「主よ,かれらが呼び起こされる日まで,猶予を願います。」","かれは仰せられた。「あなたを猶予しよう。","定められた日時まで。」","かれは申し上げた。「それでは,あなたの御威光にかけて誓います。わたしはかれら(人間 )凡ての者を誘惑します。","かれらの中の,あなたの謙虚なしもべを除いては。」","かれは仰せられた。「それは真実である。われからも真実を言う。","われは,あなたとあなたに従う凡ての者で,地獄を満たすであろう。」","言え,「わたしはこの(クルアーン)に対し何の報酬もあなたがたに求めない。またわたしは偽善者ではない。","これは諸民族に対する訓戒に外ならない。","時が来たら,あなたがたはそれが真実であることを必ず知るであろう。」"],"n":"Sad"},{"i":39,"v":["この啓典の啓示は,偉力ならびなく英明であられるアッラーから(下されたもの)である。","本当にわれは真理によって,あなたにこの啓典を下した。それでアッラーに仕え,信心の誠を尽せ。","信心の誠を尽して仕えるのは,アッラーに対し当然ではないか。だがかれを差し置いて(他に)保護者を求める者は,「わたしたちがかれら(神々)に仕えるのは只わたしたちがアッラーの御側に近づくためである。」(という)。本当にアッラーはかれらの異なる点について,必ずそ の間を裁決なされる。アッラーは,虚偽で恩を忘れる者を御導きになられない。","アッラーが子を持とうと御望みなら,御自分の創られるものの中から,望みの者を選ばれる。かれに讃えあれ。かれはアッラー,唯一にして(万有の)征服者である。","かれは真理をもって天地を創造なされ,夜をもって昼を覆いまた昼をもって夜を覆わせ,太陽と月を服従させてそれぞれ定められた周期に運行させる。本当にかれは,偉力ならびなくよく赦される方である。","かれはあなたがたを一つの魂から創り,それからその配偶者を創り,またかれは8頭の家畜を雌雄であなたがたに遣わされた。かれはあなたがたを母の胎内に創られ,3つの暗黒の中において,創造につぐ創造をなされた。このように,あなたがたの主アッラーに大権は属する。かれの外に神はないのである。なのにあなたがたはどうして背き去るのか。","もしあなたがたが信じなくても,アッラーはあなたがたを必要とされない。だがかれは,しもべたちの不信心を喜ばれはしない。しかし感謝するならば,かれは喜ばれる。重荷を負う者は,外の者の重荷を負うことは出来ない。やがてあなたがたは,自分の主の御許に帰るのである。その時かれは,あなたがたの(現世における)行いの凡てを御告げになる。本当にかれは,(人びとの)胸に抱くことを熟知なされる。","人間は災厄に会えば主に祈り,悔悟してかれに返る。だが,恩恵がかれの御許から授けられると,先に祈ったことを忘れて,アッラーに同位者を配し,かれの道から(人びとを)迷わせる。言ってやるがいい。「あなたは,束の間の不信心(の生活)を享楽するがよい。本当にあなたは,火獄の仲間である。」","夜に眠らず目を覚ましている時に,サジダしあるいは立って礼拝にうちこんで,来世に備え,また主の御慈悲を請い願う者(がそうではない者と同じであろうか)。言ってやるがいい。「知っている者と,知らない者と同じであろうか。」(しかし)訓戒を受け入れるのは,思慮ある者だけである。","言ってやるがいい。「信仰するわれのしもべたちよ,主を畏れなさい。現世において善行をなす者には,善い(報酬)がある。アッラーの大地は広いのである。よく耐え忍ぶ者は本当に限りない報酬を受ける。」","言ってやるがいい。「わたしはアッラーに,信心の誠を尽して仕えるよう命じられ,","またわたしはムスリムの先達であるよう命じられている。」","言ってやるがいい。「わたしがもし,主に背くようなことがあれば,偉大な日の懲罰が恐ろしい。」","言ってやるがいい。「わたしはアッラーに誠を尽して仕えます。","あなたがたは,かれを差し置いて,欲するものに仕えるがいい。」言ってやるがいい。「本当に失敗者とは,審判の日に,自らの魂とその家族を失う者である。本当にそれは明らかな失敗である。」","かれらの上は火の覆い,かれらの下も(火の)床であろう。このようにアッラーはしもべに警告なされる。「しもべたちよ,だからわれを畏れよ。」","邪神〔ターグート〕を避けて,尊信せず悔悟して,アッラーの許に帰る者には吉報があろう。だからわがしもべたちに吉報を伝えなさい。","御言葉を聞いて,その中の最も良いところに従う者たちに。これらはアッラーが導かれた者であり,これらこそ思慮ある者たちである。","だがかれに対し審判があって,懲罰の御言葉が下った者を(誰が助けられよう)。あなたは火獄の中にいる者を,救えるとでも言うのか。","だが主を畏れる者に対しては,館の上に館の高楼があり,その下には川が流れる。アッラーの御約束である。アッラーは決して約束を破られない。","見ないのか,アッラーが天から雨を降らせられ,それを地中に入らせて泉となされ,それから色とりどりの,植物を生えさせ,やがてそれらが枯れて黄色になるのを。それから,それを乾かして,ぼろぼろの屑になされる。本当にこの中には,思慮ある者への教訓がある。","アッラーが,胸を開きイスラームとし,主からの御光を受けた者が同じであろうか。災いなるかな,アッラーの啓示を頑なに拒む者こそ,明らかに心迷える者である。","アッラーはこの上ない素晴しい言葉を,互いに似た(語句をもって)繰り返し啓典で啓示なされた。主を畏れる者は,それによって肌は戦き震える。その時アッラーを讃え唱念すれば肌も心も和ぐ。これがアッラーの御導きである。かれは御心に適う者を導かれる。だがアッラーが迷うに任せた者には,導き手はない。","それで審判の日の痛苦を顔に受ける者はどうであろう。不義者に対しては言われよう。「あなたがたが行って得たこと(の罰)を味わえ。」","かれら以前の者も(また啓示を)拒否した。それで思いもかけない方面から,懲罰がかれらに下った。","アッラーは現世の生活においても,かれらに屈辱を味わわせられる。だが来世における懲罰は更に大きい。ああ,かれらがそれを知っていたならば。","またわれは各種の比喩を人びとのために,このクルアーンの中で提示した。かれらが訓戒を受け入れればよいと思って。","少しも曲ったところのない,アラビア語のクルアーンで必ずかれらはわれを畏れること(を知る)であろう。","アッラーは一つの比喩を提示なされる。多くの主人がいて互いに争う者と,只一人の主人に忠実に仕えている者とこの2人は比べてみて同じであろうか。アッラーに讃えあれ。だが,かれらの多くは分らないのである。","本当にあなたは(何時かは)死ぬ。かれらもまた死ぬのである。","それから審判の日に,あなたがたは主の御前で,論争す(ることになり裁きを受け)る。","アッラーについて嘘を言い,また自分のもとに真理が来るとこれを拒否する者以上に,不義な者があろうか。地獄には,不信心者への住まいがないとでもいうのか。","だが真理を齎す者,またそれを確認(して支持)する者,これらは正義を行う者である。","かれらはアッラーの御許で,何でも望むものを得られよう。これは善行をなす者への報奨である。","それでアッラーは,かれらの行いの最悪のものでも消滅なされ,かれらの行った最善のものをとって報奨を与えられる。","アッラーはそのしもべにとって万全(な守護者)ではないか。だがかれらはかれ以外(の神々)をもって,あなたを脅そうとする。アッラーが迷うに任せた(このような)者には導きはあり得ない。","アッラーが導く者を,迷わせる者は誰もいない。アッラーは(その御意志を実現なされる)偉力ならびなき方であり,応報の主である。","もしあなたがかれらに,「天地を創ったのは誰か。」と問えば,かれらは必ず「アッラー。」と言うであろう。言ってやるがいい。「それならあなたがたは考えないのか。アッラーの外にあなたがたの祈るものたちは,もしアッラーがわたしに対し災厄を御望みの時,かれの災厄を除くことが出来るのか。またわたしに対し慈悲を御望みの時,かれの慈悲を拒否することが出来るか。」言ってやるがいい。「わたしは,アッラーがいれば万全である。きちんと信頼しようとする者は,かれを信頼する。」","言ってやるがいい。「わたしの人々よ,あなたがたの好きなように行え。わたしは(自分の役目を)行う。やがてあなたがたは知るであろう。","誰に恥ずべき懲罰が来るのか,また誰に永遠の懲罰が下るのかを。」","われは人びとのため,真理によってあなたに啓典を下した。それで誰でも,導きを受ける者は,自分を益し,また誰でも迷う者は,自分を損うだけである。あなたはかれらの後見人ではない。","アッラーは(人間が)死ぬとその魂を召され,また死なない者も,睡眠の間(それを召し),かれが死の宣告をなされた者の魂は,そのままに引き留め,その外のものは定められた時刻に送り返される。本当にこの中には,反省する人びとへの種々の印がある。","かれらはアッラー以外に,執り成す者を求めるのか。言ってやるがいい。「かれら(邪神たちに)は何の力もなく,また何も理解しないではないか。」","言ってやるがいい。「執り成し(の許し)は,凡てアッラーに属する。天と地の大権はかれの有である。やがてあなたがたはかれの許に帰される。」","アッラーだけが述べられると,来世を信じない者たちの心はうんざりする。だがかれではなく外(の神々)が述べると,見よ,かれらは喜ぶ。","(祈って)言いなさい。「おおアッラー,天と地の創造者,幽玄界と現象界を知っておられる方,あなたは,しもべたちの間で意見を異にすることに就いて,御裁きになる。」","仮令悪を行う者が,地上の凡てのもの,なおそれに倍するものを所有し,審判の日における懲罰の苦難から,逃れる身代金にしようと思っても(無益である)。その時かれらが思い及ばなかったことが,アッラーからかれらに現わされよう。","かれらの稼いだ,沢山の悪事に出合い,嘲笑していたものが,かれらを取り囲むであろう。","人は災厄に会うとわれに祈る。だがわれがそれを恩恵に変えると,「本当に,自分の知識によるものであった」と言う。いや,これも一つの試みである。だがかれらの多くは理解しない。","かれら以前の者も,このように言った。だがかれらの稼いだものは,益するところなどなかった。","そしてかれらの稼いだ悪い結果の数々が,かれらを襲った。これで不義を行った者は,その行いの悪い諸結果に,やがて直面する。かれらは,(わが計画を)決して砕くことは出来ない。","かれらは,アッラーが御望みの者に糧を広げまた引き締められることを知らないのか。本当にこの中には,信仰する民への印がある。","自分の魂に背いて過ちを犯したわがしもべたちに言え,「それでもアッラーの慈悲に対して絶望してはならない」アッラーは,本当に凡ての罪を赦される。かれは寛容にして慈悲深くあられる。","あなたがたは懲罰が来る前に,主に悔悟して帰り,かれに服従,帰依しなさい。その(懲罰がやって来た)後では,あなたがたは助からない。","あなたがたが気付かない中,突然懲罰がやって来る前に,主からあなたがたに下された最も善い(道)に従え。","魂がこのように言わないよう。『ああ情ない,わたしはアッラーヘ(自分の義務を)怠っていた。本当にわたしは嘲笑者の一人であった。』","または,『アッラーがわたしを,御導き下されたならば,わたしは必ず主を畏れたものを。』と言わないよう。","また懲罰を見た時,『わたしかもう一度(現世に)帰れるならば,わたしは必ず善い行いをする者の一人になるであろう。』と言わないよう。","いやそうではない。確かにわが印は下ったのであろ。だがあなたがたはそれを嘘であるとした。そして高慢で不信心な一人となった。」","審判の日,あなたはアッラーに対し虚偽を語った者たちを見よう。かれらの顔は黒く変るであろう。地獄には,高慢な者の住まいがないと言うのか。","だがアッラーは,主を畏れた者を安泰な場所に救う。かれらは災厄に会うこともなく,憂いもない。","アッラーは,凡てのものの創造者であり,また凡てのものの管理者である。","天と地の鍵はアッラーの有である。かれの印を拒否した者こそ失敗者である。","言ってやるがいい。「あなたがたは,アッラーを差し置いて外に仕えるようわたしに命じるのか,無知な者たちよ。」","われは既にあなたに啓示した。あなた以前の者たちに(啓示)したように。もしあなたが(邪神をわれに)配したならば,(現世における)あなたの行いは虚しいものになり,必ず失敗者となるのである。","いや,アッラーに仕えて,感謝する者となれ。","かれらは,アッラーを正しい仕方では尊崇しない。審判の日においてはかれは,大地の凡てを一握りにし,その右手に諸天を巻かれよう。かれに讃えあれ。かれは,かれらが配するもののはるか上に高くおられる。","ラッパが吹かれると,天にあるものまた地にあるものも,アッラーが御望みになられる者の外は気絶しよう。次にラッパが吹かれると,見よ,かれらは起き上って見まわす。","その時大地は主の御光で輝き,(行いの)記録が置かれ,預言者たちと証人たちが進み出て,公正な判決がかれらの間に宣告され,(少しも)不当な扱いはされない。","人びとは,その行ったことに対して,十分に報いられよう。かれは,かれらの行った凡てを最もよく知っておられる。","不信者は集団をなして地獄に駆られ,かれらがそこに到着すると,地獄の諸門は開かれる。そして門番が言う。「あなたがたの間から出た使徒は来なかったのですか。(そして)主からの印をあなたがたのために読誦し,またあなたがたのこの会見の日のことを警告しなかったのですか。」かれらは(答えて)言う。「その通りです。そして不信者に対する懲罰の言葉が,真に証明されました。」","(かれらは)「あなたがたは地獄の門を入れ。その中に永遠に住みなさい。」と言われよう。何と哀れなことよ,高慢な者の住まいとは。","またかれらの主を畏れたものは,集団をなして楽園に駆られる。かれらがそこに到着した時,楽園の諸門は開かれる。そしてその門番は,「あなたがたに平安あれ,あなたがたは立派であった。ここに御入りなさい。永遠の住まいです。」と言う。","かれらは(感謝して)言う。「アッラーに讃えあれ。かれはわたしたちへの約束を果たし,わたしたちに大地を継がせ,この楽園の中では,好きな処に住まわせて下さいます。」何と結構なことよ,(善)行に勤しんだ者への報奨は。","あなたは見るであろう,天使たちが八方から玉座を囲んで,主を讃えて唱念するのを。人びとの間は公正に裁かれ,「万有の主,アッラーにこそ凡ての称讃あれ。」と(言う言葉が)唱えられる。"],"n":"Az-Zumar"},{"i":40,"v":["ハー・ミーム。","この啓典は,偉力ならびなく全知なるアッラーから下されたものである。","罪を赦し,悔悟を受け入れ,懲罰には厳しい方で,惜みなく与える主であられる。かれの外に神はなく,誰でも行き着くところはかれの御許である。","不信心な者以外は,誰もアッラーの印に就いて議論などしない。だからかれらが諸都市を往来するのに,惑わされてはならない。","かれら以前にもヌーフの民やその後の人びとは,(預言者を)嘘付き呼ばわりした。そしてこれら(不信心)の徒は,かれらの預言者に策謀し,かれら(使徒)を捕まえて詰まらない議論を吹きかけ,真理を非難した。そこでわれはかれらを捕えた。わが懲罰は何と厳しかったことよ。","このように,あなたがたの主の御言葉は,不信心の者たちの上に実証される。かれらは本当に業火の仲間である。","(主の)玉座を担う者たち,またそれを取り囲む者たちは,主の御光を讃え,かれを信仰し,信じる者のために御赦しを請い,祈って(言う)。「主よ,あなたの慈悲と知識は,凡てのものの上にあまねく及びます。悔悟してあなたの道を踏む者たちを赦され,かれらを炎の懲罰から御守り下さい。","主よ,あなたがかれらに御約束なされたアドン(エデン)の国に,かれらを入れて下さい。またかれらの祖先,配偶者と子孫の中の正しい者を。本当にあなたは,偉力ならびなく英明であられます。","かれらを悪から御守り下さい。その日,あなたが諸悪から御守り下された者は,本当に慈悲に浴した者であり,それこそ,偉大な成就です。」","そして不信心の者たちには申し渡されよう。「あなたがた互いの愛想ずかしよりも,アッラーからのあなたがたへの嫌悪は,はるかに大きいのである。あなたがたは,信仰を勧められたのに,断っていたのである。」","かれらは申し上げよう。「主よ,あなたはわたしたちを2度死なせ,2度甦らされました。今わたしたちは罪業を認めました。何とか脱出する道はないですか。」","(すると答えられよう。)「そんなことになったのは,唯一なるアッラーを崇めることは拒否したが,かれに同位者が配される時には信じた。つまり裁決は,至高にして至大なアッラーに属するのである。」","かれこそは種々の印をあなたがたに示し,あなたがたのために天から御恵みを下される方である。だが,悔悟して(主に)帰る者だけは,訓戒を受け入れる。","それであなたがたは,アッラーに誠意を尽して托し,かれに祈願しなさい。譬え不信者たちが忌み嫌っても。","かれは至高の位階におられ玉座の主であられる。かれはしもべの中御心に適う者に,御命令により聖霊を遣わし,(人びとに)会見の日を警告なされる。","この日,かれら(凡て)が,罷り出る時,何事もアッラーに隠しだては出来ない。その日大権は,誰にあるのか。(それは)唯一なる御方,抵抗出来ない御方,アッラーに属する。","その日,各人は行ったことによって報いられる。不正のない日である。本当にアッラーは清算に迅速であられる。","だからあなたは,近付いているその日に就いてかれらに警告しなさい。その時かれらの心臓は喉元に上って塞ぎ,息を止める。悪行の者には一人の友もなく,執り成す者がいたにしても聞きいれられない(その日のことを)。","(アッラーは)目つきも,胸に隠すことをも凡て知っておられる。","アッラーは,真理によって御裁きになる。だがかれを差し置いて,かれらの祈る者たちは,何も裁くことは出来ない。本当にアッラーは,全聴にして凡てを見透される。","かれらは地上を旅して,かれら以前の者の最後がどうであったかを観察しないのか。かれらは,これら(マッカの多神教徒)よりも有力で,地上に残す遺跡においても優れていた。しかしアッラーは,かれらを罪のために捕えられた。その時アッラーから,かれらを守れる者は一人もなかった。","かれらの使徒たちが,明証を齎した時,かれらはそれを拒否した。それでアッラーはかれらを捕えられたのである。本当にかれは強力で,懲罰に厳重であられる。","先にわれは,わが印と明らかな権威をもってムーサーを遺わした。","フィルアウンとハーマーンとカールーンに。だがかれらは「嘘付きの魔術師です。」と言った。","かれがわが許から真理を齎したのに,かれらは,「かれと共に信仰している者の男児を殺し,女児を生かしておきなさい。」と言った。だが不信者の策謀は,失敗に終る外はない。","フィルアウンは言った。「ムーサーを殺すことは,わたしに任せなさい。そしてかれの主に祈らせなさい。かれがあなたがたの宗教を変えて,国内に災厄を引き起こしはしないかと,わた しは心配でなりません。」","ムーサーは言った。「本当にわたしは,清算の日を信じない凡ての高慢な者に対して,わが主,また,あなたがたの主(の守護)を,祈るのです。」","フィルアウンの一族の中で,密に信仰している一人の信者が言った。「あなたがたの主から明証を齎し,『わたしの主はアッラーである。』と言っただけのために,人ひとりを殺そうとするのですか。もしその人が嘘付者であれば,その嘘はその人の身の上に降りかかり,その人が真実を言っているのならば,その人が警告することの一部分はあなたがたの身の上に降りかかるでしょう。本当にアッラーは無法者と嘘付者を御導きになられない。","わたしの人びとよ,今,主権はあなたがたのものであり,あなたがたはこの地上の主人です。だがアッラーの懲罰が下ると,誰がわたしたちを救えるでしょうか。」フィルアウンは言った。「わたしは(自分の)見えるところを,あなたがたに示すだけです。また(それが)あなたが たを,正しい道に導くのです。」","そこでかの信仰する者は言った。「人びとよ,わたしは,(信仰を拒否した)各派の人びとの(運命の)日のようなものが,あなたがたに(下るのが)恐ろしいのです。","またヌーフ,アード,サムードの民と,その後の諸民族の上に下ったような運命を(恐れる)。本当にアッラーは,そのしもべに対し不義を御望みになられません。","人びとよ,わたしはあなたがたのために,あなたがたが互いに相呼び合う日を恐れます。","その日あなたがたは,背を向けて逃げるでしょう。しかしアッラーからあなたがたを守る者はいません。アッラーが迷うに任せられる者には導き手はいません。」","本当に以前ユースフが明証を齎した時も,かれが齎したものに就いて,あなたがたは疑いを抱いて止まなかった。かれが死んだ時になって,あなたがたは,『かれの後にアッラーは,使徒を遣わされないでしょう。』と言った。このようにアッラーは,無法者と懐疑者を,迷うに任せられる。","何の権威も与えられないのにアッラーの印について論う者は,アッラーからもまた信者たちからも酷く忌み嫌われよう。このようにアッラーは,凡ての高慢で暴逆な者の心を封じられる。 」","フィルアウンは(大臣に命じて)言った。「ハーマーンよ,わたしのために高い塔を建てなさい。わたしが(天国の)門に到達出来るように。","そうすればムーサーの神を見るでしょう。どうせかれ(ムーサー)は嘘をついているに違いないのですが。」このようにフィルアウンには,自分の悪い行いが立派に見えて,(正しい道) から締め出されてしまった。フィルアウンの策謀は,破滅を齎すだけであった。","かの信仰する人は言った。「人びとよ,わたしに従いなさい。正しい道にあなたがたを導きます。","人びとよ,現世の生活は束の間の享楽に過ぎません。本当に来世こそは永遠の住まいです。","悪事を行った者は,それと同じ報いをうけます。だが善行をする者は,男でも女でも信者なら凡て楽園に入り,そこで限りない御恵みを与えられます。","人びとよ,これはどうしたことか。わたしはあなたがたを救おうと招くのに,あなたがたは火獄にわたしを招くとは。","あなたがたは,アッラーを敬わないで,わたしの知らないものをかれと一緒に配するよう勧めます。だがわたしはあなたがたを,偉力ならびなき方,度々赦しなされる方に招くのです。","正しくあなたがたは,現世でも来世でも祈りを受ける権能のないものにわたしを招きます。本当にわたしたちの帰る所はアッラーの御許で,反逆の徒は火獄の仲間です。","わたしが言ったことを,やがて思い出すでしょう。わたし(自身)のことはアッラーに委ねています。アッラーはしもべたちを見守られます。」","そこでアッラーは,かれらの策謀の災厄から,かれを救われ,懲罰の災難が,フィルアウンの一族を取り囲んだ。","かれらは朝にタベに業火に晒され,それから時が到来するその日,「フィルアウンの一族を,最も厳しい懲罰に投げ込め。」(と仰せられよう)。","見よ,かれらは獄火の中で互いに口論する。弱者たちは,高慢であった者たちに言う。「わたしたちは,あなたがたに従っていました。あなたがたは獄火の一部を,わたしたちから取り除いてくれてもよいではありませんか。」","高慢であった者は(答えて言う)。「本当にわたしたちは,皆その中にいます。アッラーはしもべたちの間を,もう判決されてしまった。」","そこで,獄火の中にいる者たちは,地獄の看守(天使)にいう。「この懲罰が,一日(でも)わたしたちから軽くなるよう,あなたの主に嘆願して下さい。」","かれら(天使)は言う。「使徒が,あなたがたに明証を持って行かなかったのか。」かれらは(答えて)言う。「その通りです。」かれら(天使)は言う。「それなら祈るがいい。」しかし,これら不信心者の嘆願は,誤り(の迷路)に(虚しくさ迷って)いるだけである。","本当に現世の生活においても,また証人たちが(証に)立つ日においても,われは必ずわが使徒たちと信仰する者たちを助ける。","その日,悪行をした者の弁解は無益で,かれらには責め苦があり,悪い住まいだけがある。","われはムーサーにしっかりと導きを授け,イスラエルの子孫に,その啓典を継がせた。","(それは)思慮ある者への導きであり,訓戒である。","だから耐え忍べ。本当にアッラーの約束は真実である。あなたは過誤の赦しを請い願い,朝夕,主を讃えて唱念しなさい。","何の権威も授かっていないのにアッラーの啓示に就いて論う者は,胸の中につかみようのない高慢だけを抱く者である。だからあなたがたはアッラーの加護を請いなさい。本当にかれは全聴にして凡てを見透される御方である。","天と地の創造は,人間の創造などよりも俸大である。だが人びとの多くはそれを理解しようとはしない。","盲人と正常の目の人とは同じではなく,また信仰して善行に勤しむ者と,悪行の徒とは同じではない。訓戒を留意する者は稀である。","本当にその時は,確実に来るのである。それに疑いの余地はない。だが人びとの多くは信じてはいない。","それであなたがたの主は,仰せられる。「われに祈れ。われはあなたがたに答えるであろう。だがわれに仕えるのに高慢な者たちは,必ず面目潰れの中に地獄に陥るであろう。」","アッラーこそは,あなたがたのために夜を設けて憩いの時とされ,またものが見えるように昼を設けられる方である。アッラーは人間に対し,本当に恵み深くあられる。だが人びとの多くは感謝しない。","これこそは,あなたがたの主アッラー,万有の創造の主であられる。かれの外には神はないのである。それなのにどうしてあなたがたは迷い去るのか。","アッラーは印を拒否する者を,このように迷わせられる。","アッラーはあなたがたのために大地を安息所とされ,大空を天蓋となされ,また,あなたがたに見事な姿を授けて,形作り,色々な良い御恵みを支給された方である。これが,あなたがたの主アッラーであられる。万有の主アッラーに讃えあれ。","かれは永生であられ,かれの外に神はない。だからかれに祈り,信心の誠を尽してかれに傾倒せよ。万有の主アッラーに讃えあれ。","言ってやるがいい。「わたしはあなたがたが,アッラーを差し置いて崇拝するものに,仕えることを禁じられた。主からの明証が,わたしに下され,万有の主に,服従,帰依するよう命じられたのである。」","かれこそは,泥からあなたがたを創られ,次いで一滴の精液から,次いで,一かたまりの血から赤ん坊にされて,あなたがたを出生させ,それから十分な力量を備えさせ,それから老いさせられる方である。あなたがたの中(老いる)前に死ぬ者もいるが既定の時期にまで達せられることは,あなたがたに反省させるためである。","かれこそは生を授け,また死を授ける方である。かれが一事を決められそれに対し「有れ。」と仰せになれば,即ち有るのである。","あなたがたはアッラーの啓示に就いて,論う者を見なかったのか。かれらは何と背き去ったことよ。","これらは啓典を虚偽であるとし,またわれが遣わした使徒たちの齎す消息を,虚偽であるとする者。やがてかれらは思い知るであろう。","枷がかれらの首に塡められ,また鎖が巻かれ,かれらは引かれるであろう。","沸騰する湯の中に,それから火獄の中に投げ込まれる。","その時かれらに言われよう。「あなたがたが崇拝していた神々は何処にいるのか。","アッラーを,差し置いていたのか。」かれらは(答えて,)「かれら(神々)は,わたしたちから離れ去りました。いや,わたしたちは以前,何も(実在のものに)祈ってはいなかったのです。」と言う。このようにアッラーは不信心の者を迷うに任せられる。","それもあなたがたが地上で,正しくない歓楽を追求し,また横柄であったためである。","あなたがたは地獄の門を入り,その中で永遠に住め。何と高慢の者の住まいの哀れなことよ。","あなたがだは耐え忍べ。本当にアッラーの約束は真実である。われがかれらに約束した一端をあなたに示すこともあろう。またはあなたを(その前に)召すことも。だがどちらにしても,かれらはわれの許に帰されるものである。","われはあなた以前にも,使徒たちを遣わした。その或る者に就いてはあなたに語り,また或る者に就いては語ってはいない。だがどの使徒も,アッラーの御許しによる外,印を齎すことはなかった。そしてアッラーの大命が下れば,真理に基づいて裁かれる。そのとき,虚偽に従った者たちは滅びる。","アッラーは,あなたがたのため家畜を創られた方で,あなたがたは,その或るものは乗用に,或るものは食用に用いる。","あなたがたはそれらに,様々の便益を被り,あなたがたの胸に抱く望みも,それらによって満たし,またその背や船によってあなたがたは運ばれる。","そしてかれは種々の印を,(絶えず)あなたがたに示される。一体アッラーの印のどれをあなたがたは否定するのか。","かれらは地上を旅して,観察しなかったのか。かれら以前の者の結末がどうであったかを。かれら(滅ぼされた民)は,これら(マッカの多神教徒)よりも多数で,力も優れ,地上の遺跡も多い。それでも,かれらの稼いだことは,何の役にも立たなかった。","かれらの使徒たちが種々の明証をもってかれらの処に来た時,かれらはその持っている知識(と技術)を誇った。だが,かれらの嘲笑していたことが,かれらを取り囲んでしまった。","それからかれらは,われの懲罰を見る時になって,「わたしたちは,唯一なるアッラーを信じる。そしてかれに配していたものを拒否する。」と言った。","しかしわれの懲罰を見てからの信仰(の告白)は,かれらの役には立たない。(これは)アッラーのしもべに対してなされたかれの慣行であった。そして,不信者たちは滅び去った。"],"n":"Ghafir"},{"i":41,"v":["ハー・ミーム。","(これは)慈悲あまねく慈愛深き御方からの啓示である。","印が詳細に解明された啓典,理解ある民へのアラビア語のクルアーンで,","吉報と警告(を伝えるもの)である。だがかれらの多くは,背き去って聞こうとはしない。","そしてかれらは言う。「わたしたちの心には,あなたが招くことに覆いがかけられている。またわたしたちの耳は遠く,しかもわたしたちとあなたの間には,幕がかかっている。それであなたは自分の(望みの)ことを行え。わたしたちも自分の(望みの)ことを行う。」","言ってやるがいい。「わたしは,あなたがたと同じ人間に過ぎない。唯,あなたがたの神は,唯一の神であることがわたしに啓示された。それでかれに向かって真直ぐに傾倒し,かれの御赦しを祈りなさい。多神教徒こそ災いであり,","そのような者が喜捨を行わず来世を否定する者である。","本当に信仰して善行に勤しむ者には,尽きることのない報奨がある。」","言ってやるがいい。「あなたがたは,2日間で大地を創られたかれを,どうして信じないのか。しかもかれに同位者を立てるのか。かれこそは,万有の主であられる。","かれは,そこに(山々を)どっしりと置いて大地を祝福なされ,更に4日間で,その中の凡ての(御恵みを)求めるもの(の必要)に応じて,御恵みを規定なされた。","それからまだ煙(のよう)であった天に転じられた。そして天と地に向かって,『両者は,好むと好まざるとに関わらず,われに来たれ。」と仰せられた。天地は(答えて),『わたしたちは喜んで参上します。』と申し上げた。","そこでかれは,2日の間に7層の天を完成なされた。そしてそれぞれの天に命令を下し,(大地に)近い天を,われは照明で飾り,守護した。これは,偉力ならびなく全知なる御方の摂理である。」","それでもかれらが,背き去るならば言ってやるがいい。「あなたがたに,アードとサムードの(被った)落雷のような災難を警告する。」","使徒たちが,かれらの前からまた後ろからかれらのところにやって来て,「アッラーの外何ものにも仕えてはならない。」と告げた時のことを思い起こせ。かれらは言った。「わたしたちの主の御望みならば,必ず天使を御遺わしになるはずである。だからあなたがたが持って来たも の(啓示)をわたしたちが信じるわけがない。」","アード(の民)に就いては,正当な拠り処もないのに地上で高慢になり,「誰が,わたしたちよりも力が強いのでしょうか。」などと言った。かれらを創られたアッラーこそ,力が強いと いうことを考えないのか。しかもわれの印を拒否するとは。","だからわれは,災厄の数日間に亘り,暴風雨をかれらに送って,現世において屈辱の懲罰を味わせた。だが来世の懲罰は更に屈辱を与え,誰にもかれらは助けられない。","またわれはサムード(の民)を,導いた。だがかれらは導きよりも,盲目の方を良いとした。それで,かれらが稼いでいた(行いの)ために,不面目な懲罰の落雷がかれらを襲った。","だが,われは信仰し主を畏れる者は救った。","その日,アッラーの敵は集められ,火獄への列に連らなる。","かれらが(審判の席)に来ると,その耳や目や皮膚は,かれらの行ってきたことを,かれらの意に背いて証言する。","するとかれらは,(自分の)皮膚に向かって言う。「あなたがたは何故わたしたちに背いて,証言をするのですか。」それらは(答えて)「凡てのものに語らせられるようにされたアッラーが,わたしたちに語らせられます。かれは最初にあなたがたを創り,そしてかれの御許に帰ら せられます。」と言う。","また,「あなたがたは,自分の耳や目や皮膚が,あなたがたに背くような証言など出来ない(と思い)。自分を庇うこともしなかった。寧あなたがたは自分の行っていたことなど,アッラーが沢山知っておられる訳がないと,考えていた。","だが,あなたがたの主に就いて考えたこのことが,あなたがたを破滅に落し入れ,失敗の原因となった。」","それでかれらが例え耐え忍んでも,業火はかれらの住まいであり,例え御情けを願っても,慈悲にあずかれない。","われは,かれらに(は立派に見える)仲間(の悪魔)を宛てがって置いた。それでかれら以前のことも,以後のことも,かれらに取っては立派に思われた。そしてかれら以前に過ぎ去った ジンと人間の,諸世代に下された言葉通りのことが,かれらに実証された。かれらは完全な敗北者となった。","信じない者は言う。「クルアーンに耳を傾けてはなりません。そしてその(読誦)中にしゃべりまくりなさい。そうすればあなたがたは圧倒出来ます。」","そこでわれは,不信心な者に強い懲罰を味わせ,かれらの最も醜悪な行いに応報する。","それはアッラーの敵への報酬,業火である。その中が,かれらのための永遠の住まいである。わが印を拒否していたことに対する報酬である。","すると不信心の者は,「主よ,ジンと人間の中でわたしたちを迷わせた者に,会わせて下さい。足の下に踏みつけて,最も卑しい者にしてやります。」と言う。","本当に,「わたしたちの主は,アッラーであられる。」と言って,その後正しくしっかりと立つ者,かれらには,(次から次に)天使が下り,「恐れてはならない。また憂いてはならない。あなたがたに約束されている楽園への吉報を受け取りなさい。(と言うのである)。","われは現世の生活においても,また来世においても,あなたがたの友である。そこではあなたがたの魂は望むものを得,そこではあなたがたの求めるものが得られる。","寛容にして慈悲深い御方からの歓待である。」","人びとをアッラーの許に呼び,善行をなし,「本当にわたしは,ムスリムです。」と言う者程美しい言葉を語る者があろうか。","善と悪とは同じではない。(人が悪をしかけても)一層善行で悪を追い払え。そうすれば,互いの間に敵意ある者でも,親しい友のようになる。","だがよく耐え忍ぶ者たちの外には,それは成し遂げられないであろう。格別幸運な者たちの外には,それを成し遂げられないのである。","それからもし,悪魔の扇動が,あなたを唆かしたならば(どんな場合でも)アッラーの御加護を祈れ。本当にかれは全聴にして全知であられる。","夜と昼,また太陽と月は,かれの印の中である。それで太陽にも月にもサジダするようなことをしてはならない。それら(両方)を創られた,アッラーにサジダしなさい。あなたがたが仕えるのなら,かれにこそ仕えなさい。","もしもかれら(不信心者)が高慢で(主に仕えることを侮って)も,主の御許にいる者たちは,夜も昼もかれを讃え,弛むことをしらない。〔サジダ〕","かれの印の一つを,あなたは荒れ果てた大地に見る。われがその上に雨を降らせると,動きだし,盛り上がる。本当にそれに生命を与えられた方は,まさに死者を甦らせられる方である。 かれは,凡ゆることに全能である。","わが印の曲解者は,われから隠れられない。火獄に投げ込まれる者となるのがよいのか,それとも審判の日に安心して来られる者となるのがよいのか。あなたがたが好む通りに行いなさい。本当にかれは,あなたがたの行うことを見守られる。","訓戒(クルアーン)がかれらのもとに来た時,それを拒否した者は(われから隠れられない)。本当にそれは偉大な啓典であり,","虚偽は,前からも後ろからも,近付ことは出来ない。これは,英明で讃美すべき方からの啓示である。","あなたが不信者に言われていることは,あなた以前の使徒たちが言われたことと同じである。本当にあなたの主は,寛容の主であり,また厳罰の主であられる。","われがクルアーンを外国語で下したならば,かれらはきっと,「この印は,どうしてはっきり述べられないのでしょう。何と,アラビア人(の使徒)に外国語(の啓示)なのですか。」と言う。言ってやるがいい。「それは信仰する者にとっては導きであり,治療である。だが信じない者は,その耳が鈍くなり,またそれが(分らず)盲目である。かれらは,遠い所から呼びかけられる(ようなも)のである。」","われは確かにムーサーに啓典を授けたのだが,それに就いて異論が起こった。もし主から(審判の時に就いて)前もって,御言葉が下っていなかったならば,その時かれらの間は解決されていたであろう。だがかれらはまだ疑いを抱き半信半疑でいる。","善行をなす者は自分を益し,悪行をなす者は自分を損なう。あなたがたの主は,そのしもべを不正に取り扱われない。","(審判の)時に関する知識は,かれだけが知るところ。かれが知らずに,一つの果実も,その外皮から出てくるものではない。また女や雌が子を宿すことも分娩することもない。その日,かれらに尋ねられる。「われの同僚とやら(の偶像たち)は,何処にいるのか。」かれらは申し上げよう。「あなたに御伝えします。わたしたちの中には一人の証人もおりません。」","かれらが先に拝していたものたちは,かれらを捨てて隠れてしまい,そこでかれらは,逃げ場もないことが分る。","人間は幸福を祈って,疲れることをしらない。だが不幸に見舞われると,落胆し絶望してしまう。","災厄にあった後われの慈悲に浴させると,かれは必ず,「これはわたし(の力)には当然のことです。(審判の)時が,来るとは考えられません。また主に帰されても,わたしはかれの御許で,褒美をもらいます。」と言う。だがわれはこれら不信心の者に対し,その行ったことを示 し,必ず手荒い懲罰を味わせる。","われが人間に恩恵を示せば,かれは脇を向いて,(われに近付かず反って)退き去る。だが一度災厄に会えば長々と十分に祈る。","言ってやるがいい。「あなたがたは考えないのか。もしそれが,(本当に)アッラーから(下された)ものであっても,あなたがたは信じないのか。遠く離れ去って分裂する者ほど,酷く迷った者が(外に)あろうか。」","われは,わが印が真理であることが,かれらに明白になるまで,(遠い)空の彼方において,またかれら自身の中において(示す)。本当にあなたがたの主は,凡てのことの立証者であられる。そのことだけでも十分ではないか。","ああ,かれらは主との会見に就いて疑っているのか。本当にかれこそは,凡てのものを取り囲む方であるのに。"],"n":"Fussilat"},{"i":42,"v":["ハー・ミーム。","アイン・スィーン・カーフ。","このように(主は)あなたに啓示なされる。以前の者たちにも啓示されたように。アッラーは,偉力ならびなく英明であられる。","天にあり地にある凡てのものは,かれの有である。かれは至高にして至大であられる。","諸天は,その上の方から,ばらばらに裂けようとしている。そして天使たちは,主を讃えて唱念し,地上のもののために赦しを請い願う。ああ,本当にアッラーこそは,寛容にして慈悲深くあられる。","それでもかれの外に,保護者を求める者がおり,アッラーはかれらを監視なされる。だからあなたは,かれらの後見人ではない。","このようにアラビア語でクルアーンをあなたに啓示したのは,あなたが諸都市の母と,その周辺の者に警告し,また疑いの余地のない召集の日に就いて,(かれらに)警告を与えるためである。(その日)一団は楽園に,また一団は業火の中に(入ろう)。","もしアッラーが御望みなら,かれらを一つのウンマになされたであろう。だがかれは,御心に適う者を慈悲の中に入らせられる。悪い行いの者には,保護者も援助者もない。","何とかれらは,かれを差し置いて,守護者を求めるのか。だがアッラーこそ守護者であり,また死んだものに生を授ける方,凡てのことに全能な方である。","何事によらず,あなたがたに異論があった時,その決定をするのはアッラーである。これが,わたしの主アッラーである。かれに,わたしは御縋りし,かれにわたしは悔悟して帰る。","天と地の創造者。かれはあなたがたのために,あなたがたの間から夫婦を,また家畜にも雌雄を創られた。このようにして,あなたがたを繁殖させる。かれに比べられるものは何もない。かれは全聴にして凡てを見透される方である。","天と地の凡ての鍵は,かれに属する。かれは,御心に適う者に,恵みを広げ,またひき締められる。本当にかれは凡てのことを知り尽される。","かれがあなたに定められる教えは,ヌーフに命じられたものと同じものである。われはそれをあなたに啓示し,またそれを,イブラーヒーム,ムーサー,イーサーに対しても(同様に)命じた。「その教えを打ち立て,その間に分派を作ってはならない。」あなたが招くこの教えは,多神教徒にとっては重大事である。アッラーは御心に適う者を御自分のために御選びになり,また悔悟して(主に)帰る者をかれ(の道)に導かれる。","知識がかれらに下った後,間もなくかれらの間の嫉妬によって分派が出来た。定められた時に関し,あなたの主からの御言葉がなかったならば,(問題は)かれらの間でとっくに解決されたであろう。だがかれらの後,啓典を継いでいる者たちはそれに就いて(未だに)疑いを抱いている。","だからあなたは(人を純正な教えに)招き,命じられたように堅忍不抜であれ。かれらの(虚しい)望みに従ってはならない。そして言ってやるがいい。「わたしはアッラーが下された啓典を信奉する。わたしはあなたがたの間を公正に統治するよう命じられた。アッラーはわたした ちの主であり,あなたがたの主であられる。わたしたちには,わたしたちの行いの報いがあり,またあなたがたには,あなたがたの行いの報いがある。わたしたちとあなたがたとの間に,異論などはないのである。アッラーは,わたしたちを(一緒に)召集されよう。かれこそが(わたしたちの)帰る所なのである。」","この(イスラーム)が(多くの者に)受け入れられた後アッラー(の教え)に就いて云々する者の論議は,主の御許では無益で,そのような(者たち)は御怒りを被り,厳しい懲罰を受けよう。","アッラーこそは,真理の啓典と秤を下された方である。その「時」が近いということを,あなたがたに理解させるものは何であろうか。","それ(時)を信じない者はそれを催促するが,信仰する者は,それが真理であることを知っているので,恐れる。本当に時に就いて論議する者は,遠く迷っている者たちである。","アッラーはそのしもべに対して,やさしくあられ,御心に適う者に恵みを与えられる。かれは強大にして偉力ならびなき方である。","来世の耕作を願う者にはわれはその収穫を増し,また現世の耕作を願う者には,その望むだけを与えよう。だがその者には,来世での分け前はないのである。","それともかれらに(主の)同位者があって,アッラーが御許しになられない宗教をかれらのために立てたのか。決定的(猶予の)御言葉がなかったならば,かれらのことはとっくに裁かれていた。悪い行いの者は本当に痛ましい懲罰を受けるであろう。","あなたは悪行の者たちが,その行ったこと(の罪)が,自分たちに降りかかると,恐れ戦くのを見るであろう。しかし信仰して善行に勤しむ者は,楽園の心地よい緑の野にいて,主の御許から,その望むところのものが得られよう。それこそは,偉大な恩恵である。","それは信仰して善行に勤しむしもべに対し,アッラーが伝える吉報である。言ってやるがいい。「わたしはそれに対して,何の報酬もあなたがたに求めてはいない。わたしはあなたがたの近親としての情愛だけを求める。それで誰でも,善行をなす者には,それに対しさらに良いものが与えられる。本当にアッラーは,寛容にしてよく感謝される方である。」","それともかれらは,「かれ(ムハンマド)はアッラーについて嘘をでっち上げた。」と言うのか。アッラーが御望みならば,あなたの心を封じることも出来る。またアッラーは,その御言葉によって虚偽を消し,真理を打ち立てることも出来る。本当にかれは胸の中に抱くことを知り尽される。","かれこそは,しもべたちの悔悟を受け入れ,様々な罪を許し,あなたがたの行うことを知っておられる。","かれは信仰して善行に勤しむ者に答えて,恩恵を増やされる。だが不信心な者に対しては,厳しい懲罰を科される。","もしアッラーが,そのしもべたちに対し過大に恵みを授けるならば,かれらはたちまち不正にはしる。しかし,かれは望むことを,適度に下される。本当にかれはそのしもべたちを熟知し監視なされる方である。","かれこそは(人びとが)絶望した時,雨を降らせ,慈悲を垂れられる方。かれは讃美すべき愛護者であられる。","天と地の創造と,その間に撒き散らされた生きとし生ける物は,かれの印の中にある。またかれは,御望みの時に,一斉にかれらを召集なされる権能者である。","あなたがたに降りかかるどんな不幸も,あなたがたの手が稼いだものである。それでもかれは,(その)多くを赦される。","あなたがたは地上において,かれを挫くことは出来ない。あなたがたには,アッラーの外にどんな愛護者も援助者もないのである。","また,かれの印の一つは船で,それはちょうど海の中を進む山のようである。","もしかれの御心なら風を静められ,それで(船は)海面に泊ってしまう。本当にこの中には,よく耐え感謝する者への印がある。","またかれは,(人びとが)自ら犯した罪のために,それら(船)を難破させることも出来る。だが(その罪の)多くを許される。","しかし,われの印に就いて論議する者は,免れる場もないことを知るであろう。","あなたがたに与えられる凡てのものは,現世の生活における(暫しの)享楽(に過ぎない)。信仰して,主を信頼する者にとっては,アッラーの御許にあるものこそ,もっとも善であり,はるかに永続する。","また,大罪や破廉恥な行為を避ける者,怒ってもゆるす者,","また主(の呼びかけ)に答えて礼拝の務めを守る者,互いに事を相談し合って行う者,われが授けたものから施す者,","迫害に会った時,助け合い,防衛する者,(にとって,アッラーの御許にあるものこそ,最も善であり永続する)。","悪に対する報いは,それと同様の悪である。だが寛容して和解する者に対して,アッラーは報酬を下さる。本当にかれは悪い行いの者を御好みになられない。","不当なことをされた者が,自ら守って(報復して)も,これらの者に対して罪はない。","他人に悪を行い,また度を越した復讐を企て地上を騒がす者たち,かれらに対する(アッラーの)罰は痛ましい懲罰があるだけである。","だが耐え忍んで赦してやること,それこそ(アッラーの決められた)確固たる人の道というもの。","アッラーが迷うに任せた者には,その後擁護者はないのである。あなたがたは悪を行う者が,懲罰を見ると,「何とか引返す道はないでしょうか。」と言うのを見るであろう。","あなたがたは,かれらが卑しめられて業火に晒され盗み目で見据えているのを見よう。信仰する者は,「復活の日に,自分自身と追従者を失う者は,本当の損失者です。」と言う。ああ,悪を行った者は,本当に永遠の懲罰を受ける。","かれらにはアッラーの外に,助ける守護者はない。アッラーが迷うに任せた者には,(帰る所への)道はないのである。」","避けられない日が,アッラーからあなたがたの許にやって来る前に,あなたがたの主(の呼びかけ)に答えなさい。その日あなたがたには避難所もなく,(自分の罪を)否認する余地もない。","もしかれらが背き去っても,われはかれらへの見張り人として,あなたを遣わした訳ではない。あなた(の務め)は,(啓示の)伝達だけである。人間はわれが恵みを味わせると,それにより高慢になる。ところが,自分の手が犯した行いのために不幸に悩まされると,本当に恩を忘れる。","天と地の大権は,アッラーの有である。かれは御心のままに創られる。かれは,御望みの者に女児を授け,また御望みの者に男児を授けられる。","また男と女を混ぜ(て授け),また御望みの者を不妊になされる。本当にかれは全知にして強力であられる。","アッラーが,人間に(直接)語りかけられることはない。啓示によるか,帳の陰から,または使徒(天使)を遣わし,かれが命令を下して,その御望みを明かす。本当にかれは,至高にして英明であられる。","このようにわれは,わが命令によって,啓示(クルアーン)をあなたに下した。あなたは,啓典が何であるのか,また信仰がどんなものかを知らなかった。しかしわれは,これ(クルアーン)をわがしもべの中からわれの望む者を導く一条の光とした。あなたは,それによって(人び とを)正しい道に導くのである。","天にあり地にあるすべてのものを所有するアッラーの道へ。見よ,本当にすべてはアッラー(の御許)に帰って行く。"],"n":"Ash-Shura"},{"i":43,"v":["ハー・ミーム。","(事物を)明瞭にする啓典にかけて(誓う)。","本当にわれは,それをアラビア語のクルアーンとした。あなたがたが理解するために。","それはわが許の母典の中にあり,非常に高く英知に益れている。","あなたがたが反逆の民であるというために,われは,この訓戒をあなたがたから取りあげて,放置出来ようか。","われは如何に多くの預言者を,昔の民に遣わしたことか。","だが預言者が来る度に,かれらは嘲笑しないことはなかった。","それでわれはこれら(クライシュ族)よりも,力量の優れた者を滅ぼした。昔の人の例が先にあるように。","もしあなたがかれらに向かって,「天と地を創造したのは誰ですか。」と問えば,かれらは必ず,「偉力ならびなく全知な御方が創造なされたのです。」と言う。","かれはあなたがたのため,大地を臥所となされ,その中に道を設けられた。あなたがたを正しく導かれるように。","また天から適量の雨を降らせ,それで死んだ大地を甦らせられる御方である。そのように,あなたがたは(墓場から)出てくる。","かれは凡てのものを一対に創造し,またあなたがたのために,舟と家畜を乗物として備えられた。","あなたがたは,その背に安全に乗り,それに乗る時,あなたの主の恩恵を念じ,(祈って)言う。「かれを讃えます。これらのものをわたしたちに服従させる御方。これはわたしたちには叶わなかったことです。","本当にわたしたちは,主に必ず帰るのです。」","それなのにかれら(多神教徒)は,かれのしもべ(天使)を,(アッラーの娘などと称して)かれの分身としている。本当に人間は,恩を忘れる。","それともあなたがたはかれが創られたものの中から(天使を)娘として選び,あなたがたは男児だけ授かるとでも言うのか。(いやそうではない。)","かれらの或る者は,慈悲深き御方に引き合いに出したもの(女児の誕生)を,知らされると,かれの顔は終日暗く,悲嘆にくれてしまう。","(美しい) 着物を着て大事に育てられるが明らかな根拠がないのに口論する者(をアッラーと同位にし)てもよいのか。","(それでも)慈悲深き方のしもべである天使たちを,女性とするのか。これらの(天使)の創造を証言できるのか。かれらの証言は記録され,(審判の日に)糾問されよう。","かれらは,「慈悲深き御方が御望みなら,わたしたちは決してかれら(神々)を,崇拝しませんでした。」と言う。かれらはそれに就いて何の知識もなく,只臆測するだけである。","それともわれがこれより前に授けた啓典があって,かれらはそれを固く守っている(とでも言う)のか。","いや,かれらは言う。「わたしたちは祖先が,一つの道を踏んでいたのを見て,その足跡によって導かれているのです。」","同じように,われがあなた以前にも,町の警告者を遣わす度に,その地の富裕な者たちは,「本当にわたしたちは,祖先が一つの教えを奉じているのを見ています。それでその足跡を踏んでいるのです。」と言っていた。","かれ(使徒)が,「何と,祖先が従っていたあなたがたの知るものよりも,良い導きを齎してもか。」と言うとかれらは,「あなたが届けたものは,わたしたちは信じません。」と言った","それでわれは,かれらに報復した。見よ,信仰を拒否した者の最後がどうであったかを。","イブラーヒームが,その父とその人びとにこう言った時のことを思い起せ。「本当にわたしは,あなたがたが崇拝するものと絶縁します。","わたしを御創りになり,わたしを必ず御導き下される方にだけ(仕えます。)」","かれはそれを,子孫への永遠の言葉として残した。必ずかれらは(主に)返る言葉と(思って)。","いや,われは,真理がかれらのところに来て,使徒が(事物を)明瞭にするまで,これらの者や,その祖先の者を,享楽させた。","だが,真理がかれらのところに来たとなると,「これは魔術です。わたしたちは,決してこれを信じません。」と言う。","またかれらは,「このクルアーンは,何故2つの町の有力な人物に下されなかったのでしょうか。」と言う。","かれらは主の慈悲を割り当てるのか。われは,現世の暮しに必要な物を,あなたがたに配分し,また或る者を外の者より上に地位を上げ,或る者を外に服させる。あなたの主の慈悲は,かれらが蓄積したものより,はるかに尊いのである。","人間が(凡て不信心な)一団となる恐れがなければ,われは慈悲深き御方を信じない者のために,その家には銀の屋根,それに登るのに(銀の)階段を設け,","その家には(銀の)扉,またかれらを(銀の)寝床に寄りかからせよう。","また金の装飾も(施したであろう)。しかしこれらの凡ては,現世の生活の享楽に過ぎない。あなたの主の御許の来世こそが,主を畏れる者のためのものである。","慈悲深き御方の訓戒に目を瞑る者には,われはシャイターンをふり当てる。それは,かれにとり離れ難い友となろう。","こうして(悪魔は正しい)道からかれらを拒む,しかもかれらは,自分は(正しく)導かれているものと思い込んでいる。","われの許にやって来る時になって,かれは,「わたしとあなた(悪魔)の間に,東と西の隔たりがあったならば。」と言う。ああ何と悪い友(をもったこと)よ。","あなたがたは悪を行っていたのだから,今日となっては何をいっても役立たない。あなたがたは皆懲罰を受ける。","あなたは耳を傾けない者に聞かせることができようか。また目をそらす者や,明らかに迷いや過ちの中にいる者を,導くことが出来ようか。","それで仮令あなたを召し上げても,われは必ずかれらに報復する。","またかれらに約束したことを,あなたに見せることも出来る。われがかれらを制圧するなどいともたやすい。","それであなたに啓示したものを,しっかりと守れ。本当にあなたは,正しい道を辿っている。","これはあなたにとっても,またあなたの人びとにとっても,正しく訓戒である。やがてあなたがたは,(責務につき)問われるのである。","あなた以前にわれが遣わした,使徒たちに問いなさい。われは,慈悲深き御方以外に仕えるべき神々を置いたのか。","本当にわれは,ムーサーに様々な印を持たせて,フィルアウンとその長老たちに遺わした。かれは言った。「わたしは,本当に万有の主の使徒です。」","ところが,わが種々の印を現わしたのに,見よ。かれらはそれを嘲り笑った。","それでわれが次々にかれらに示した印は,どれもその仲間のものより,偉大なものであった。そして懲罰をもってかれらを懲らしめた。必ずかれらは(われの許に)帰るであろう(ことを思って)。","その時かれらは言った。「魔術師よ,主があなたと結ばれた約束によって,わたしたちのために祈ってください。わたしたちは本当に導きを受け入れるでしょう。」","だが,われがかれらから懲罰を取り除くと,同時にかれらはその約束を破ってしまった。","そしてフィルアウンはその民に宣告して言った。「わが民よ,エジプト国土,そしてこれら足もとを流れる川は,わたしのものではないのですか。あなたがたは(そんなことが)分らないのですか。","わたしは,この卑しい,明瞭に言い表わすこともできない者よりも,優れているのです。","何故黄金の腕環がかれに授けられないのですか。また何故天使たちが,付添ってかれと一緒に遣わされないのですか。」","このようにかれはその民を扇動し,民はかれに従った。本当にかれらは,アッラーの掟に背く者たちであった。","こうしてかれらはわれを怒らせたので,われはかれらに報復し,凡てを溺れさせ,","かれらを過去(の民)とし,後世の者のために(戒めの)例とした。","マルヤムの子(イーサー)のことが,一例として(クルアーン)に上げられると,見よ。あなたの人びとはそれを(嘲笑して)喚きたてる。","そしてかれらは,「わたしたちの神々が優るのか,それともかれ(イーサー)か。」と言う。かれらがかれ(イーサー)のことを言うのは,あなたに,只議論をふりかけるためだけである。いやはや,かれらは論争好きの民であることよ。","かれ(イーサー)は,われが恩恵を施したしもべに過ぎない。そしてかれを,イスラエルの子孫に対する手本とした。","そしてもしわれが望むならば,あなたがたの間から天使を上げ,次ぎ次ぎに地上を継がすことも出来る。","本当にかれ(イーサー)は,(審判の)時の印の一つである。だからその(時)に就いて疑ってはならない。そしてわれに従え。これこそ,正しい道である。","悪魔をして,あなたがたを(アッラーの道から)妨げさせてはならない。本当にかれは,あなたがたの公然の敵である。","イーサーが様々な明証をもってやって来た時言った。「本当にわたしは,英知をあなたがたに齎し,あなたがたが論争することの,多少の部分をあなたがたのために,説き明かすためである。それでアッラーを畏れ,わたしに従え。","本当にアッラーこそはわたしの主であり,またあなたがたの主であられる。かれに仕えなさい。これこそ,正しい道である。」","だがかれらの間の諸派は,仲互いした。これら悪を行う者こそ災いである。苦悩の日の懲罰のために。","かれらは,只待っているのか。かれらが意識しない時に,突然やって来る(審判の)時を。","その日,主を畏れる者を除いては,(親しい)友も互いに敵となろう。","わがしもべよ,その日あなたがたには恐れもなく,また憂いもない。","わが印を信じて,(われの意志に)服従,帰依していた者よ,","あなたがた,そしてあなたがたの配偶者も歓喜の中に楽園に入れ。」","かれらには数々の黄金の皿や杯が,次々に回され(楽園の)中には各自の望むもの,また目を喜ばすものがあろう。あなたがたは永遠にそこに住むのである。","これがあなたがたの行ったことに対し,あなたがたに継がせられた楽園である。","そこにはあなたがたのために豊富な果実があり,それにあなたがたは満足する。","罪を犯した者は,地獄の懲罰の中に永遠に住む。","(懲罰は)かれらのために軽減されず,その中で全く希望を失う。","われがかれらに不義を働いたのではない。かれらが(自ら)不義を働いたのである。","かれらは,「看守よ,あなたの主に頼んでわたしたちの始末を付けて下さい。」と叫ぶ。しかし,かれは(答えて),「あなたがたは,滞留していればよいのである。」と言う。","われは確かにあなたがたに真理を届けた。だがあなたがたの多くは,真理を嫌った。","かれら(マッカの多神教徒たち)は,(使徒に対し)策謀を張り廻らしたつもりだろうが,われこそ,(かれらに対して策謀を)廻らしてある。","それともかれらは,われがかれらの秘めごとや謀議を,聞かないとでも思うのか。いや,わが使徒たち(天使)は,かれらの傍らで記録している。","言ってやるがいい。「もし慈悲深き御方が子を持たれるなら,このわたしがその最初の崇拝者となる。","天と地の主,(大権の)玉座の主,かれらの配するものを(超絶なされる)主に讃えあれ。 」","それであなたがたは,約束されたかれらの日に当面するまで,かれらを無駄口と戯れに放置しておくがいい。","かれこそは天における神,また地における神であり,英明にして全知であられる。","天と地の大権,そしてその間の凡てのものが帰属する方,かれに祝福があるように。またかれの御許にだけ(審判の)時の知識はあり,われの御許にあなたがたは帰されるのである。","かれの外に,かれらが祈るものは,執り成す力を持たない。只真理を実証する者は別である。かれらは(使徒を)知っている。","もしあなたがかれらに,「誰がかれらを創ったのですか。」と問えば,必ず「アッラー。」と言う。それなのに,かれらはどうして(真理から)迷い去るのか。","(われは預言者が)「主よ,これらの者は本当に不信の民です。」と言うのを(聞いた)。","(それで主は仰せられた。)かれらから逸れて去りなさい,だが「平安あれ。」と(挨拶して)言いなさい。やがてかれらも知るであろう。"],"n":"Az-Zukhruf"},{"i":44,"v":["ハー・ミーム。","(事物を)明瞭にする,この啓典にかけて(誓う)。","本当にわれは,祝福された夜,これを下して,(悪に対して不断に)警告を与え(ようとす)るものである。","その(夜)には,英知に就いて凡ての事が明確にされる。","わが許からの命令である。本当にわれが(何時も使徒を)遣わすのは,","あなたの主からの慈悲である。本当にかれは,全聴にして全知であられ,","天と地,そしてその間の凡てのものの主である。もしあなたがた(の信仰)が確かならば。","かれの外に神はなく,生を授け死を授けられる。あなたがたの主,またあなたがたの祖先の主であられる。","それなのにかれらは疑って,戯れている。","待っていなさい,天が明瞭な煙霧を起す日まで。","(それは)人びとを包む。(かれらは言う)。「これは痛ましい懲罰です。」","「主よ,わたしたちからこの懲罰を免じて下さい。本当に信仰いたします。」","どうして(再び)かれらに訓示があろう。かれらには公明な使徒が確かに来たのに,","かれらはかれ(使徒)から背き去って,「他人に入れ智恵された者,憑かれた者です。」と言ったではないか。","われが暫くの間,懲罰を解除すると,あなたがたは必ず(不信心に)戻る。","われが猛襲する(審判の)日,本当にわれは,(厳正に)報復する。","かれら以前にも,われはフィルアウンの民を試みた。その時かれらに尊い使徒(ムーサー)が来て,","(言った。)「アッラーのしもべたち(イスラエルの子孫)を,わたしに返しなさい。本当にわたしは,あなたがたの許にやって来た誠実な使徒です。","アッラーに対して,高慢であってはなりません。本当にわたしは明白な権威をもって,あなたがたの所にやって来たのです。","あなたがたが(わたしを)石撃ちにするなら,わたしそしてあなたがたの主でもある御方に,救いを求めます。","もしあなたがたが,わたしを信じないならば,わたしには構わないでください。」","そこで,かれは主に祈っ(て言っ)た。「これらは罪深い人びとです。」","(主の御答えがあった。)「あなたは夜の中に,わがしもべと共に旅立て。必ずあなたがたに追っ手がかかろう。","そして海は(渡った後)分けたままにして置け。本当にかれらは,溺れてしまうことであろう。」","かれらは,如何に多くの園と泉を残したか。","また(豊かな)穀物の畑と,幸福な住まいを,","またかれらがそこで享楽していた良い物を(残したか。)","(かれらの後は)こうであった。そしてわれは,外の民に(それらを)継がせた。","かれらのために,天も地も泣かず,かれらに猶予も与えられなかった。","われは,イスラエルの子孫を屈辱の懲罰から救い,","フィルアウンから(救い出した)。本当にかれは,高慢で無法者であった。","われは思うところにより,かれらを諸民族の上に選んだ。","そして明白な試練を含む,数々の印を与えた。","さてこれら(マッカの偶像信者)は(愚かにも)言う。","「わたしたちは最初死ねば(2度と)起こされない。","もしあなたがた(の言葉)が真実なら,わたしたちの祖先を連れ戻してみなさい。」","かれら(マッカの偶像信者)はトッバウの民か,またそれ以前の者たちより優れているのか。われはかれら(諸民族)を滅ぼしたのである。本当にかれらは罪を犯した者であった。","われは天と地,そしてその間にある凡てのものを,戯れに創ったのではない。","われは,天地とその間の凡てのものを,只真理のために創った。だが,かれらの多くは理解しない。","本当に(善悪の)選別の日は,凡てのものに定められた日である。","その日,友はその友のために何も役立てず,またかれらは援助も得られない。","だがアッラーの御慈悲を被むった者たちは別である。本当にかれは偉力ならびなく慈悲深くあられる。","本当にアッ・ザックームの木こそは,","罪ある者の糧である。","それは溶けた銅のように内臓の中で沸騰しよう,","熱湯が滾りかえるように。","(声がして言われよう。)「かれを捕えよ,燃えさかる炎の只中に,引きずり込め。","それから,かれの頭の上に沸騰する湯の痛苦を浴びせよ。","あなたは(これを)味わうがいい。本当にあなたは,力のある尊貴な者であった。","これこそあなたがたが,疑っていたものである。」","本当に,主を畏れた者は,安泰な所にいる。","園と泉の間に,","絹や錦を纒い,互いに向かい合って,","このようにわれは,輝いた大きい目の乙女たちをかれらの配偶者にするであろう。","かれらはそこで平安に,凡ての果実を求められ,","最初の死の外に,そこで(再び)死を味わうことはなく,燃える炎の責め苦から守護されよう。","あなたの主からの賜物,それこそは至福の成就であろ。","われはこの(クルアーン)を,あなたの言葉(アラビア語)で(下し)分りやすくした。かれらは,理解し諭されるかもしれない。","だからしばらく待って様子を見なさい。本当にかれらの方も様子を伺っているのだから。"],"n":"Ad-Dukhan"},{"i":45,"v":["ハー・ミーム。","この啓典の啓示は,偉力ならびなく英明な,アッラーから(下されたもの)である。","本当に天と地には,信者たちにとり種々の印がある。","またあなたがた自身の創造,そしてかれが(地上に)撤き散らされた生きとし生けるものには,信心堅固な者に対し,種々の印がある。","昼と夜との交替,またアッラーが天から下された糧,それによって死んでいる大地が甦ること,また風向きの変化にも,知性ある者への種々の印がある。","これらは,真理によってわれがあなたに読誦するアッラーの印である。アッラーとその啓示以外に,どんな説諭を(かれらは)信じようとするのか。","災いなるかな,凡ての罪深い嘘付き者たちよ。","アッラーの啓示がかれに読誦されるのを聞いても,なお強情,高慢で,それが聞こえないかのようである。それなら痛ましい懲罰をかれらに告げ知らせよ。","かれらは,わが啓示の一端を理解すると,それを嘲笑的にとる,これらの者には,恥ずべき懲罰がある。","かれらの行く先は地獄で,その行ったことは,かれらに役立つことは何もなく,また守護者として,アッラー以外に祈ったものも,役立たない。かれらには手痛い懲罰がある。","これが(真の)導きである。主の印を信じない者たちには,忌しく苦しい懲罰がある。","アッラーこそは海をあなたがたに従わせられた方で,かれの御命令によって,船はそこを航行し,あなたがたはかれの恩恵(の通商往来)を追求する。それであなたがたは,感謝するであろう。","またかれは,天にあり地にある凡のものを,(賜物として)あなたがたの用に服させられる。本当にこの中には,反省する者への印がある。","信仰する者たちに言え。アッラーの日を望まない者でもゆるしてやれ。なぜなら,現世でのかれらの所業に応じて,アッラーはかれら一団に来世で報いられるのだから。","誰でも善行をする者は自らを益し,悪行をする者は自らを損なう。それからあなたがたの主の御許に帰されるのである。","本当にわれは,イスラエルの子孫に啓典と英知と預言の天分を授け,様々の善い給養を与え,また諸民族よりも卓越させた。","またわれは(宗教の)事に就いて,かれらに明証を授けた。それで知識がかれらの許に来た後において,自分たちの間の族妬により,異論を唱えるようになった。本当にあなたの主は,異論を唱えたことに就いて,復活の日に御裁きになられる。","その後われは,あなたに命じ(正しい)道の上に置いた。それであなたはその(道)に従い,知識のない者の虚しい願望に従ってはならない。","本当にかれらは,あなたにとってアッラー(からの懲罰)に対し全く無力である。悪を行う者は,お互い同士友である。だがアッラーは,主を畏れる者の友である。","この(クルアーン)は,人びとに対する明証であり,導きであり,また信心の堅固な者への慈悲である。","あなたがたは,われが悪行を追求する者を,信仰して善行に勤しむ者と同じに扱うとでも思うのか。(不信心者たちの)生(現世)と死(来世)が同じであるとでも思うのか。かれら(不信者)の判断こそ誤算である。","アッラーは,天と地を真理によって創造なされた。そして各人は,その行ったことに対して報いられ,不当に扱かわれることはないのである。","あなたがたは自分の虚しい願望を,神様として崇めている者を見ないか。アッラーは御承知のうえでかれを迷うに任せ,耳や心を封じ,目を覆われた。アッラーに(見放された)後,誰がかれを導けよう。あなたがたは,これでも訓戒を受け入れないのか。","かれらは言う。「有るものは,わたしたちには現世の生活だけです。わたしたちは生まれたり死んだりしますが,わたしたちを滅ぼすのは,時の流れだけです。」しかしかれらは,これに就いて何の知識もなく,只臆測するだけである。","われの明白な印がかれらに読誦されると,かれらの論法は只,「あなたの言葉が真実ならば,わたしたちの祖先を連れ戻しなさい」と言うだけである。","言ってやるがいい。「アッラーが,あなたがたに生を授け,それから死なせ,それから復活の日に,あなたがたを召集なされる。それに就いて疑いはない。だが,人びとの多くは,これを理解しない。」","天と地の大権は,アッラーの有である。時が,到来する日,虚偽に従う者は失敗者となる。","あなたは,各集団が跪きながら,夫々の集団で自分の記録の所に呼ばれるのを見よう。この日,あなたがたが行ったことに対して報いられるのである。","このわれの記録こそはあなたがたについて真実を語る。本当にわれは,あなたがたの行ったことを書き留めさせて置いた。","それで信仰し,善行に勤しんだ者,主はかれらを,慈悲の中に入らせられる。これは明らかに至福の成就である。","それから不信者に対しては,「われの啓示が,あなたがたに読誦されなかったのか。あなたがたは高慢で,犯罪者である。」(と言われよう)。","そして(かれらに向かって,)「アッラーの御約束は,本当に真実である。(審判の)時は,疑いの余地はないのである。」と告げられると,あなたがたは,「時が何であるのか,わたしたちには分りません。それは全く臆測に過ぎないと思います。だからわたしたちは,しっかりした確信など持てません。」と言った。","こうして,かれらの行った様々な悪がかれらに現われ,かれらの嘲笑していたことが,かれらをとり囲む。","仰せられよう。「今日われは,あなたがたを忘れるであろう。あなたがたが,この日の対面を忘れたように。あなたがたの住まいは業火である。あなたがたには,(もはや)助ける者はないのである。","それはあなたがたが,アッラーの印を嘲笑し,現世の生活があなたがたを欺いていたためである。それで今日は,そこから出して貰えず,また,(アッラーの)御恵みにもあずかれない。 」","諸天の主,大地の主。万有の主,アッラーにこそ凡ての称讃あれ。","天と地における,尊厳は,かれ(だけ)のものである。かれは偉力ならびなく英明であられる。"],"n":"Al-Jathiya"},{"i":46,"v":["ハー・ミーム。","この啓典の啓示は,偉力ならびなく英明なアッラーから(下されたもの)である。","われは,真理と期限を定めずには,天と地,そしてその間の凡てのものを,創造しなかった。だが信仰しない者は,かれらに警告されたことから背き去る。","言ってやるがいい。「アッラーを差し置いてあなたがたが祈るものに就いて考えないのか。かれらが,大地で創ったものが何かあるのなら,わたしに見せるがいい。また天の創造においてかれら(偶像)の参与があるとでもいうのか。もしあなたがたの言葉が真実なら,これ(クルアーン)以前の啓典かまたは(古代人)の知識のかけらでもよいからわたしに齎せ。」","アッラー以外のものを,祈る者より迷っている者が外にあろうか。これらの者は,復活の日まで答えは得られない。またかれら(神々)は,その祈りに気付かない。","また人間が(審判に)集められた時,かれら(神々)は,かれらに対し敵となり,かれらへの崇拝など,認めることもない。","われの明白だ印が,かれらに読誦されると,信仰しない者はかれらの許に来た真理に就いて言う。「これは明らかに魔術です。」","またかれらは,「かれ(ムハンマド)が,それ(クルアーン)を捏造したのです。」と言う。言ってやるがいい。「もしわたしがそれを捏造したのなら,あなたがたはアッラーから(の恩恵を),何もわたしにあずからせないであろう。かれはあなたがたが,それ(クルアーン)に就いて語ることをもよく知っておられる。かれは,わたしとあなたがたの,立証者として万全であり,かれは寛容にして慈愛深き御方であられる。」","言ってやるがいい。「わたしは使徒たちの中の革新者ではない。(何故なら)わたしに,またあなたがたに何がなされるのかをわたしは知らない。只,わたしは啓示されたことに従うだけであり,わたしは,公明な一人の警告者に過ぎない。」","言ってやるがいい。「あなたがたは考えてみたのか,もし(クルアーンが)アッラーの御許からであり,それをあなたがたは拒否し,しかも,イスラエルの子孫の一人がそれ(ムーサーの律法)と,同じものであると立証し,それでかれ自身クルアーンを信じたのに,あなたがたは(なお)高慢にも信じなかったとすれば(あなたがたは不義の徒になるのではないのか)。本当にアッラーは,不義の民を御導きになられない。」","信じない者は信仰する者に言う。「もしこの(クルアーンを信じること)が良いのであれば,かれらがわたしたちに,先んじる筈はない。」またかれらはそれによって,導きなどを受けないのであるとして,「これは昔の作り話しです。」と言う。","しかしこの(クルアーン)以前にも導きがあり,慈悲であるムーサーの啓典(律法)があった。それにこれは,アラビア語でそれを確証する啓典で,悪業をなす者への警告であり,また善行に勤しむ者ヘの吉報である。","本当に「わたしたちの主は,アッラーです。」と言い,その後(その道において)堅固な者には恐れもなく,憂いもない。","これらは楽園の住人で,その中に永遠に住む。(それが)かれらの(善)行に対する報奨である。","われは,両親に対し優しくするよう人間に命じた。母は懐胎に苦しみ,その分娩に苦しむ。懐胎してから離乳させるまで30ヶ月かかる。それからかれが十分な力を備える年配に達し,それから40歳にもなると,「主よ,わたしと両親に対して,あなたが御恵み下された恩恵に感謝させて下さい。またあなたの御喜びにあずかるよう,わたしが,善行に勤しむようにして下さい。また子孫も,幸福にして下さい。わたしは悔悟してあなたの御許に帰ります。本当にわたしは,服従,帰依する者です。」と言うようになる。","これらの者は,われがその行いの中善のものを受け入れる者たちで,様々な誤った行いは見逃し,楽園の住人の中(に入る者)であろう。これはかれらと結ばれた,真実の約束である。","だが自分の(信心深い)両親に向かって言う者がある。「ああ,いやだ2人とも,わたしが甦らされるのですか。わたし以前に幾世代も過ぎ去って(誰一人生きかえっていない)ではありませんか。」両親はアッラーの御助けを願って(言った)。「まあ,情けないこと。あなたは信仰 しなさい。本当にアッラーの御約束は真実なのです。」それでもかれは,「これは昔の物語に過ぎない。」と言う。","これらの者は,以前に滅び去ったジンや人間の民族の中にいる者で,御言葉が,かれらに実証される者たちである。かれらは,本当に(完全な)失敗者である。","各人には,その行ったことに応じて種々の段階がある。これはかれが,行為に対して(完全に)報われるためで,決して不当に扱われることはない。","不信心者たちが,獄火の前に晒されるその日,「あなたがたは現世の生活において,様々な良いものを得ながら,それを自ら享楽した。それで今日は,恥ずべき懲罰で報いられよう。あなたがたは地上で真理を無視し,高慢であり,また(アッラーの)掟に背いていたことに対して恥ずべき懲罰で報いられよう。」(と仰せられるであろう)。","アードの同胞〔フード〕を思い起こしなさい。われがかれの民を砂の丘で戒めた時,確かにかれ以前にもまた以後にも,警告者たちが来て,「アッラーのほか崇拝してはならない。本当にわたしは,偉大な日の懲罰を,あなたがたのために恐れる。」(と言った。)","かれらは言った。「あなたは,わたしたちを神々から背かせるために来たのですか。もしあなたの言葉が本当なら,わたしたちを威しているものを齎しなさい。」","かれは(答えて)言った。「その知識はアッラーに(だけ)あり,わたしは下されたものをあなたがたに伝えるだけである。それにしても,あなたがたは,分ろうとしない愚か者である。 」","その時,黒雲がそれぞれの谷に押し寄せて来るのを見て人々は言った。「この雲では,一雨来るぞ。」すると(声があった)。「いや,それはあなたがたが催促するもの。それに伴う風こそは痛ましい懲罰で,","それは主の御命令を奉じて,凡てのものを壊滅し去る。」それで朝になると,かれらの住みかの外,何ものも見られなかった。われはこのように,罪を犯した民に報いる。","われは,実にあなたがた(クライシュ族)にも与えなかった力を,聴覚と視覚と心をかれらに授けた。それでもかれらは,アッラーの印を認めなかったため,その聴覚と視覚と心は,全くかれらを益することなく,かれらは自分の嘲笑していたものに,取り囲まれてしまった。","本当にわれはあなたがたの周囲の数々の町村を滅ぼし,わが印を示した。(それで)かれらが(われに)帰る(ように)。","アッラーに近付こうと,かれらがかれを差し置いて神として拝したものたちは,何故かれらを助けなかったのか。いや(助けるどころか)偶像はかれらから姿を消してしまった。これは,(偶像を崇めるかれらの論理)かれらの偽作であり,また捏造したものであった。","われが,クルアーンを聞きたいというジンの仲間をあなたに差し向けた時のことを思い起しなさい。かれらがその場に臨むと互いに,「謹んで聴きなさい。」と言った。やがてそれが終ると,警告のためにその民の所に帰って行き警告した。","かれらは言った。「わたしの人々よ,わたしたちはムーサーの後に下された啓典を確かに聞きました。(それは)それ以前に下されたものを確証し,真理と正しい道に導くものです。","わたしたちの人々よ,アッラーに招く者に答えて,かれを信じなさい。かれは,あなたがたの様々な罪を赦し,痛ましい懲罰から御救いになられる。","アッラーの招きに答えない者は,地上においてかれ(の計画)を挫くことなど出来る筈はない。またかれらには,かれの外に保護者はない。これらの者は明らかに迷いに陥っている者である。」","かれら(マッカの多神教徒)は,天と地を創造なされ,その創造に疲れることもないアッラーが,死者を甦らせることくらい,できるとは思わないのか。いや,かれは凡てのことに全能であられる。","信仰しない者が,火獄の前に晒される日。(かれらは間われよう。)「これは真実ではないのか。」かれらは(答えて),「本当でした。わたしたちの主に誓けて。」と言う。かれは仰せられよう。「あなたがたは不信心であったことに対する懲罰を味わえ。」","あなたは耐え忍ベ。(且つて)使徒たちが,不屈の決意をしたように耐え忍べ。かれら(不信心の者)のために急いではならない。かれらに約束されたこと(懲罰)を見る日,まるで(死から復活までの期間を)一日の中のほんの一時しか過してはいなかったかのように(思うであろ う)。(これはアッラーからの)御達しである。滅ぼされるのは,(アッラーの)掟に背く者たちだけである(ということを)。"],"n":"Al-Ahqaf"},{"i":47,"v":["信仰しない者,また(人びとを)アッラーの道から妨げる者には,その行いを迷わせられる。","信仰して善行に勤しむ者,またムハンマドに下されたものを主からの真理として信仰する者には,かれはその罪障を消滅し情況を改善なされる。","それも,信仰しない者が虚偽に従い,信仰する者が主からの真理に従うためである。このようにアッラーは,人びとのために比喩により(教えを)説かれる。","あなたがたが不信心な者と(戦場で)見える時は,(かれらの)首を打ち切れ。かれらの多くを殺すまで(戦い),(捕虜には)縄をしっかりかけなさい。その後は戦いが終るまで情けを施して放すか,または身代金を取るなりせよ。もしアッラーが御望みなら,きっと(御自分で)かれらに報復されよう。だがかれは,あなたがたを互いに試みるために(戦いを命じられる)。凡そアッラーの道のために戦死した者には,決してその行いを虚しいものになされない。","かれは,かれらを導きその情況を改善なされ,","かねて告げられていた楽園に,かれらを入らせられる。","信仰する者よ,あなたがたがアッラーに助力すれば,かれはあなたがたを助けられ,その足場を堅固にされる。","また信仰なき者には滅亡(があるだけ)で,その行いを迷わせられる。","それというのも,かれらがアッラーが下されたものを嫌ったためで,かれはその行いを無効になされる。","あなたがたは地上を歴遊して,かれら以前の無信仰な者たちの最後がどうであったかを見なかったのか。アッラーはかれらを全滅なされた。不信者(の運命)もこれと同じ(運命)である 。","それはアッラーが,信仰する者の守護者であられ,不信心者には守護者がないためである。","本当にアッラーは信じて善行に勤しむ者を,川が下を流れる楽園に入らせられる。そして信仰しない者には,(現世の生活を)楽しませ,家畜が食うように大食させて,業火をかれらの住まいとする。","われはあなたを追放した町(マッカ)よりももっと強い多くの都市を滅ぼしたが,かれらには援助者もなかった。","それで主からの明証の上にいる者と,自分の悪行を立派なものと考え,私欲に従う者とが同じであろうか。","主を畏れる者に約束されている楽園を描いてみよう。そこには腐ることのない水を湛える川,味の変ることのない乳の川,飲む者に快い(美)酒の川,純良な蜜の川がある。またそこでは,凡ての種類の果実と,主からの御赦しを賜わる。(このような者たちと)業火の中に永遠に住み,煮えたぎる湯を飲まされて,腸が寸断する者と同じであろうか。","かれらの中には,あなたに耳を傾ける者もある。あなたの前を出て行くと,知識を授かっている者たちに向かって,「かれが今言ったことは,一体何ですか。」と訊ねる。これらの者は,アッラーに心を封じられた者で,自分の私欲に従う者である。","しかし導かれている者たちには,(一層の)導きと敬度の念を授けられる。","かれら(にせ信者)は,その時(最後の審判)を待つほかはない。それは突然かれらに下る。その兆候はすでに下っている。それ(時)が来たとき,かれらは警告をどう役立てるのか。)","だから知れ。アッラーの外に神はないことを。そしてあなたの罪過に対し御赦しを請え。また信仰する男たち,信仰する女たちのためにも御赦しを請え。本当にアッラーは,あなたがたの働き振りも,休み方も(凡て)知っておられる。","信仰する者たちは,「どうして1章〔スーラ〕が下って来ないのか。」と言う。ところが断固たる1章が下され,その中で戦闘のことが述べられると,心に病の宿る者たちは,今にも死に臨むような弱々しい瞼であなたを見よう。災あれ(かれらは死んだ方がいい。)","服従することと,公正に言うこと(の方が大事である)。事(戦闘)が,決定された時は,アッラーに忠誠であることがかれらのために善い。","あなたがたが,もし御命令に背き去ったりして,地上に退廃を齎し,また血縁の断絶となるようなことを期待するのか。","これらの人々は,アッラーが見限った者で,聾唖(者)にされ,その目も盲目になされる。","かれらはクルアーンを熟読玩味しないのか。それとも心に鍵をかけたのか。","本当に導きが明らかにされた後それから背き去る者は,悪魔に唆され,誤った願望の虜となる。","それはかれらが,アッラーの下されるものを嫌う者に向かって,「わたしたちは場合によっては,あなたがたに従いましょう。」と言ったためである。だがアッラーはかれらの秘密を知っておられる。","天使たちが,かれらを召しよせ(死んでしまうこと)かれらの顔や背を打ったならどうであろうか。","それというのもかれらがアッラーの御怒りになることばかりを行い,かれの御喜びになられることを嫌ったため,かれがかれらの行いを虚しくしたのである。","それとも心に病を宿す者は,自分たちの(密な)悪意をアッラーが明るみに出されないとでも考えるのか。","もしわれが欲するなら,かれら(偽信者)をあなたに指し示し,その特徴によって識別出来,また(かれらは)言葉の調子によっても分る。本当にアッラーはあなたがたの行うことを知っておられる。","われはあなたがたの中,努力し,耐え忍ぶ者たちを区別するためにあなたがたを試みる。またあなたがたの言行をも確める。","本当に信仰しない者,そして(人びとを)アッラーの道から妨げ,また導きが明らかにされた後使徒に反抗する者たちがいるが,少しもアッラーを損うことは出来ない。かれは,かれらの行いを虚しくなされる。","あなたがた信仰する者よ,アッラーに従い,また使徒に従え。あなたがたの行いを,虚しくさせてはならない。","本当に信仰しないで,アッラーの道から(人びとを)妨げ,不信者として死ぬ者を,アッラーは決して御赦しにはなられない。","だから落胆してはならない。和平を唱えてはならない。あなたがたは勝利を得るのである。アッラーは,あなたがたと共におられる。決してあなたがたの行いを失敗させない。","この世の生活は,(一時の)遊びや戯れに過ぎない。あなたがたが信仰して自分の義務を果すならば,かれはあなたがたに報奨を与える。あなたがたは財産(の放棄)を求められているのではない。","もしかれがそれをあなたがたに求められ,強要されるならば,あなたがたは惜しくなり,かれはあなたがたの恨み心を暴露されよう。","見よ,あなたがたは,アッラーの道のために(所有するものの一部の)施しを求められるのである。それなのにあなたがたの中には,貪欲な者がいる。だが貪欲な者は,只自分の魂を損うだけである。アッラーは自足されているが,あなたがたは貧しい。もしもあなたがたが背き去るならば,かれはあなたがた以外の民を代りに立てられよう。それらはあなたがたと同様ではないであろう。"],"n":"Muhammad"},{"i":48,"v":["本当にわれは,明らかな勝利をあなたに授けた。","それはアッラーが,あなたのために過去と今後の罪を赦し,またあなたへの恩恵を果して正しい道に導いて下さり,","また力強い援助であなたを助けようとなされるためである。","かれこそは,信者たちの心に安らぎを与え,かれらの信心の上に信心を加えられる方である。本当に,天と地の諸軍勢はアッラーの有である。アッラーは全知にして英明であられる。","それもかれが,信じる男たちと信じる女たちを川が下を流れる楽園に入らせて,その中に永遠に住まわせ,かれらの様々な罪業を消滅なされるとの思し召しから。これこそアッラーの御許では偉大な成就である。","またかれは,アッラーについて邪な考えをもつ偽信者や女たち,多神教徒は男も女も懲罰なされる。かれらはアッラーに就いて,悪い見解で臆測する者である。これらの者には非運が巡ってきて,アッラーはかれらに激怒され,崇られ,かれらのために地獄を準備なされる。悪い帰り所である。","天と地の諸軍勢はアッラーのものである。アッラーは偉力ならびなく英明であられる。","本当にわれは,実証者,吉報の伝達者また警告者として,あなたを遣わした。","それはあなたがたが,アッラーとその使徒を信じ,またかれ(の教えの宣揚)を助け,かれを尊崇させるためであり,また朝な夕なかれを讃えさせるためである。","本当にあなたに忠誠を誓う者は,アッラーに忠誠を誓う者である。アッラーの御手がかれらの手の上にあり,それで誰でも誓いを破る者は,自分の魂を損なう者である。また誰でもアッラーとの約束を,果す者には,かれは偉大な報奨を与えるのである。","後に居残った砂漠のアラブ人たちは,あなたに向かって,「わたしたちは,財産や家族のことに捕われていました。だからどうかわたしたちのために,赦しを祈ってください。」とかれらは,心にもないことを舌の先で言う。言ってやるがいい。「もしもアッラーがあなたがたを害しようと御望みになり,または益しようと御望みになれば,誰があなたがたのために少しでもアッラーの意を翻すことなど出来ようか。」いや,アッラーは,あなたがたの行うことを知り尽される。","いや,使徒と信者たちは,決してその家族の許に帰らないとあなたがたは考え,得意になって,邪念を抱いていた。あなたがたは破滅する民である。","誰でもアッラーとその使徒を信じないならば,われはそのような不信心の徒に対して燃えさかる火を準備した。","天と地の大権はアッラーの有である。かれは御望みの者を赦し,また御望みの者を懲罰なされる。本当にアッラーは,寛容にして慈悲深くあられる。","後に居残った者たちも,あなたがたが出動して戦利品が取れるとなると,「わたしたちを入れてください。あなたがたの御供をします。」と言い,かれらはアッラーの御言葉を変えようと望む。言ってやるがいい。「あなたがたは,決してついて来てはならない。アッラーが既にそう仰せられたのである。」するとかれらは,「あなたがたはわたしたちを恨んでいる。」と言う。 いや,かれらは少しも理解しないのである。","あと居残った砂漠のアラブたちに言ってやるがいい。「今にあなたがたは,強大な勇武の民に対して(戦うために)召集されよう。あなたがたが戦い抜くのか,またはかれらが服従するかのいずれかである。だがこの命令に従えば,アッラーは見事な報奨をあなたがたに与えよう。だがもし以前背いたように背き去るならば,かれは痛ましい懲罰であなたがたを処罰されよう。」","ただし,盲人は(出征しなくても)罪はなく,足の障害者や病人にも罪はない。誰でもアッラーとその使徒に従う者は,川が下を流れる楽園に入らされよう。しかし誰でも背き去る者は, 痛ましい懲罰が下されるであろう。","かれらがあの樹の下であなたに忠誠を誓った時,アッラーは信者たちに,ことの外御満悦であった。かれはかれらの胸に抱くことを知り,かれらに安らぎを下し,手近な勝利をもって報われた。","そしてかれらは,(その外に)沢山の戦利品を得た。アッラーは偉力ならびなく英明であられる。","アッラーは,あなたがたが得ることになる沢山の戦利品を約束なされた。しかも直ぐにそれを果たされ,あなたがたに(反抗する)人びとの手を押えられた。それは信仰する者への印であり,またあなたがたを正しい道に導くためである。","またかれはいまだにあなたがたの力の及ばないものをも(約束されたが),アッラーはしっかりと取り囲んでいる。本当にアッラーは凡てのことに全能であられる。","不信心者たちが,あなたがたと戦ったとしても,かれらはきっと背を向けよう。かれらには,保護者も救助者もいない。","これは昔からの,アッラーの慣行である。あなたはアッラーの慣行には,少しの変更も見い出せない。","またかれこそは,マッカの谷間であなたがたからかれらの手を,また,かれらからあなたがたの手を押えられた方であり,その後かれは,あなたがたにかれらに対し好結果を与えられた。本当にアッラーは,あなたがたの行うことの監視者であられる。","かれらこそは(啓示を)拒否し,あなたがたを聖なるマスジドから妨げ,また供物がその犠牲の場に達することを妨げた者である。またあなたがたが,(かれらと混じり住む)信仰する男や女たちを,知らずに踏み躪って,無意識に罪を犯さないよう(あなたがたの手を押えられた)。かれは御心に適う者をその慈悲の中に入らせられる。もしかれら(善男善女)が(はっきりと)分れていたならば,われは痛ましい懲罰で不信の徒を懲罰していたであろう。","あの時不信心な者たちは,胸の中に慢心の念を燃やした。ジャーヒリーヤ(時代のような)無知による慢心である。それでアッラーは,使徒と信者の上に安らぎを下し,かれらに自制の御言葉を押し付けられた。これはかれらがその(安らぎ)に値し,またそれを受けるためであった 。アッラーは凡てのことを知っておられる。","本当にアッラーは,使徒のためにかれの夢を真実になされた。もしアッラーが御望みなら, あなたがたは,安心して必ず聖なるマスジドに入り,あなたがたの頭を剃,または(髪を)短かく刈り込んで(ハッジやオムラを全うする)。何も恐れることはないのである。かれはあなたがたが知らないことを知っておられる。そればかりか,かれは手近な一つの勝利を許された。","かれこそは,導きと真実な教えをもって,それを凡ての宗教の上に宣揚するため,かれの使徒を遺わされた方。本当にアッラーは立証者として万全であられる。","ムハンマドはアッラーの使徒である。かれと共にいる者は不信心の者に対しては強く,挫けず,お互いの間では優しく親切である。あなたは,かれらがルクウしサジダして,アッラーからの恩恵と御満悦を求めるのを見よう。かれらの印は,額にあるサジダによる跡である。(ムーサーの)律法にも,かれらのような者の譬えがあり,(イーサーの)福音にも,かれらのような譬えがある。それは蒔いた種が芽をふき,丈夫な茎を伸ばして,種を蒔いた者を喜ばせるようなもの。それで不信者たちは,かれらに憤激することであろう。だがアッラーは,かれらの中で信仰して善行に勤しむ者に,容赦と偉大な報奨を約束なされる。"],"n":"Al-Fath"},{"i":49,"v":["信仰する者よ,あなたがたはアッラーとその使徒を差し置いて勝手な振舞いをしてはならない。アッラーを畏れなさい。本当にアッラーは全聴にして全知であられる。","信仰する者よ,あなたがたの声を預言者の声よりも高く上げてはならない。またあなたがたが互いに声高に話す時のように,かれに大声で(話して)はならない。あなたがたの気付かない中に,自分の行いを虚しくしないために。","本当にアッラーの使徒の前でその声を低くする者は,アッラーがその心の敬虔さを試みられた者である。かれらには,赦しと偉大な報奨があろう。","本当に部屋の外から大声であなたを呼ぶ者の多くは,思慮分別のない者である。","もしかれらが,あなたの出て来るのを待つならば,それはかれらのためにも良い。本当にアッラーは寛容にして慈悲深くあられる。","信仰する者よ,もし邪な者が情報をあなたがたに齎したならば,慎重に検討しなさい。これはあなたがたが,気付かない中に人びとに危害を及ぼし,その行ったことを後悔することにならないためである。","あなたがたの間にアッラーの使徒がいることを知れ。かれがもし多くの事柄に就いてあなたがたに従ったならば,あなたがたはきっと不幸に陥ったことであろう。だがアッラーは,あなたがたに信仰を好ましいものとなされ,またあなたがたの心を,それに相応しくして,あなたがたに不信心と邪悪と反逆を嫌うようになされた。これは正しく導かれた者である。","それもアッラーからの御恵みであり,恩恵である。アッラーは全知にして英明であられる。","もしも信者が2つに分れて争えば,両者の間を調停しなさい。もしかれらの一方が他方に対して,(一方的に)無法なことをするならば,無法者がアッラーの命令に立ち返るまで戦いなさい。だがかれらが立ちかえったならば,正義と公平を旨としてかれらの間を調停しなさい。本当にアッラーは公正な者を愛される。","信者たちは兄弟である。だからあなたがたは兄弟の間の融和を図り,アッラーを畏れなさい。必ずあなたがたは慈悲にあずかるのである。","信仰する者よ,或る者たちに外の者たちを嘲笑させてはならない。それら(嘲笑された方)がかれらよりも優れているかも知れない。女たちにも外の女たちを(嘲笑させては)ならない。その女たちがかの女たちよりも,優れているかも知れない。そして互いに中傷してはならない。 また綽名で,罵り合ってはならない。信仰に入った後は,悪を暗示するような呼名はよくない。それでも止めない者は不義の徒である。","信仰する者よ,邪推の多くを祓え。本当に邪推は,時には罪である。無用の詮索をしたりまた互いに陰口してはならない。死んだ兄弟の肉を,食べるのを誰が好もうか。あなたがたはそれを忌み嫌うではないか。アッラーを畏れなさい。本当にアッラーは度々赦される方,慈悲深い方であられる。","人びとよ,われは一人の男と一人の女からあなたがたを創り,種族と部族に分けた。これはあなたがたを,互いに知り合うようにさせるためである。アッラーの御許で最も貴い者は,あなたがたの中最も主を畏れる者である。本当にアッラーは,全知にして凡ゆることに通暁なされる 。","砂漠のアラブたちは,「わたしたちは信仰します。」と言う。言ってやるがいい。「あなたがたは信じてはいない。ただ『わたしたちは入信しました』と言っているだけで,信仰はまだあなたがたの心の中に入ってはいない。もしあなたがたが,アッラーとその使徒に従うなら,かれはその行いに就いて,少しも(報奨を)軽減されることはない。本当にアッラーは寛容にして慈悲深くあられる。","本当に信者とは,一途にアッラーとその使徒を信じる者たちで,疑いを持つことなく,アッラーの道のために,財産と生命とを捧げて奮闘努力する者である。これらの者こそ真の信者である。」","言ってやるがいい。「あなたがたは自分の宗教を,アッラーに教えようとでも(思うのか)。アッラーは天地にある凡てのものを知っておられ。本当にアッラーは凡てのことを熟知しておられる。」","かれらは,自分がイスラームに帰依して,あなたに対する恩を施したように思っている。言ってやるがいい。「あなたがたの帰依は,わたしヘの恵みとはならない。もしあなたがたが真実(帰依した)なら,アッラーは,あなたがたを信仰に導くことを,あなたがたへの恵みとなされ るのである。」","本当にアッラーは,天と地の奥義を知っておられる。アッラーは,あなたがたの所行をよく洞察なされる方である。"],"n":"Al-Hujraat"},{"i":50,"v":["カーフ。栄光に満ちたクルアーンによって誓う。","いや,かれらは自分たちの間から一人の警告者が現われたことに驚き,そこで不信心な者たちは言う。「これは全く不思議なことである。","わたしたちが死んで塵になって(また甦るの)か。それは(理解出来ない)とんでもない甦りである。」","われは大地が,かれらを如何に蝕み去るかを知っている。またわが手許には,(凡ゆる始終の)記録の帳簿がある。","真理が訪れた時,それを虚偽としたので,かれらは混乱状態に陥った。","かれらは頭上の天を見ないのか。われが如何にそれを創造し,如何にそれを飾ったか。そしてそれには,少しの傷もないと言うのに。","また,われは大地をうち広げ,その上に山々を据え,様々の種類の美しい(草木)を,生い茂らせる。","(それらは)悔悟して(主の御許に)返る凡てのしもべが,よく観察すべきことであり,教訓である。","われはまた,祝福する雨を天から降らせて,果樹園や収穫の穀物を豊かに生長させる。","びっしりと実を付けた丈の高いナツメヤシの木は,","(アッラーの)しもべたちの食料。またそれ(雨)でわれは死んだ大地を甦らせる。呼出し(復活)にしても同じようなこと。","かれら以前も,(使徒を)嘘付き呼ばわりした者があった。ヌーフの民も,ラッスの仲間もサムードも,","またアードの民も,フィルアウンも,ルートの同胞も,","また森の仲間またトッバウの民も皆使徒を嘘付き呼ばわりした。だから(われの)警告は確実に実現されてしまった。","最初の創造のために,われが疲れたというのか。いや,かれらは新しい創造に就いて疑いを抱いている。","本当にわれは人間を創った。そしてその魂が囁くことも知っている。われは(人間の)脛動脈よりも人間に近いのである。","見よ,右側にまた左側に坐って,2人の(守護の天使の)監視者が監視する。","かれがまだ一言も言わないのに,かれの傍の看守は(記録の)準備を整えている。","そして実際に死の昏睡が訪れる。これはあなたが避けてきたもの。","そしてラッパが吹かれる。これはあの約束された日である。","そして各々の魂は,追手と証言者に伴われて来る。そして各々の魂は,(羊の群を追い立てるように)追手(の天使)一人と(現世の諸行を証言するための)証言(の天使)一人に伴われてやって来る。","(その時,言われよう。)「あなたは,この(審判の日)に就いて実際注意しなかった。われは今,あなたから覆を取り除く。今日は,あなたの視覚は鋭敏である。」","かれの同伴の仲間は言う。「これが,わたしの準備したものです。」","(その時主は仰せられよう。)「あなたがた両名,反逆した頑迷な者を凡て,地獄に投げ込め。","正しい道を妨げた者,掟を破った者,(真理に)疑いを抱いた者,","アッラーと同位に外の神を立てた者,あなたがた両名は,これらを厳しい懲罰の中に投げ込め。」","かれの仲間は言う。「主よ,わたしがかれを背かせたのではありません。かれが(自ら)遠く迷い込んでしまったのです。」","かれは仰せられよう。「われの前で議論してはならない。われは即にあなたがたに警告したのである。","われは言ったことを変えることはない。またわれのしもべたちに対し,決して不正ではないのである。」","その日われが地獄に,「満員になったか。」と問うと,「なお多くの(入る)者がおりますか。」と答える。","主を畏れる者には,楽園が近づいてくる。直ぐ近くに。","これは悔悟して常に(アッラーに)帰り(主の掟を)守る凡ての者のために約束されていたものであり,","目に見えない慈悲深き御方を畏れ,心の底から悔悟して(主に)帰った者たちのため(のものである)。","「安んじてそれに入れ。これは永遠の日である。」","かれらのためにはそこに,欲しいものは何でもあり,またわが許からもっと追加があろう。","われはかれら以前に,如何に多くの世代を滅ぼしたことか。かれらは,これら(マッカの多神教徒)よりも力においてもっと勇猛であったではないか。それでかれらは諸都市を巡り歩いたが,何処に避難所があろうか。","本当にこの中には心ある者,また耳を傾ける者,注視する者への教訓がある。","われは天と地,またその間にある凡てのものを6日の間に創造した。しかしわれは少しの疲れも感じることはなかった。","それであなたはかれらの言うことを忍び,主の栄光を誉め讃えなさい。太陽が登る前と沈む前に。","また夜も,かれを讃えて唱念しなさい,また礼拝の終りにも。","耳を傾けなさい。召集者が直ぐ近い所から呼ぶ日に(備えて)。","その日,かれらは真実の一声を聞こう。それは(墓場から)出て行く日である。","本当にわれは生を授け,また死を与える。われに(凡てのものの)帰着所がある。","その日,大地はかれら(の所)から裂け,かれらは急いで出て行く。これこそが召集で,われにとっては容易な業である。","われはかれらの言うことを良く承知している。あなたはかれらに強制してはならない。わが警告を恐れる者たちに,クルアーンによって訓戒しなさい。"],"n":"Qaf"},{"i":51,"v":["広く撤き散らす(風)にかけて,","重く(雨を)運ぶ(雲)にかけて,","安々と走る(船)にかけて,","御命を奉じて配付を司るものにかけて(誓う)。","あなたがたに約束されたことは,真実で,","本当に審判は,必ず下る。","おびただしい軌道をもつ天にかけて(誓う)。","本当にあなたがたは,信条がまちまちで,","これ(復活の信仰)から背く者は,(真実から)背き去る者である。","臆測者は処罰されよう。","混乱の洪水の中でぼんやりしている者,","かれらは,「審判の日は何時のことですか。」と問う。","(それは)かれらが,火獄で試みられる日。","(言ってやるがいい。)「あなたがたの責め苦を味わえ。これこそあなたがたが,催促していたものである。」","だが主を畏れ(敬虔であっ)た者は,楽園と泉に(住み),","主がかれらに授けられる物を授かる。本当にかれらは,以前善行に勤しんでいた。","かれらは,夜間でも少しだけ眠り,","また黎明には,御赦しを祈っていた。","またかれらの財産には,乞う者や,乞うこともできない困窮者たちの権利があると認識していた。","地上には信心深い者たちへの種々の印があり,","またあなたがた自身の中にもある。それでもあなたがたは見ようとしないのか。","天には,あなたがたへの糧と,あなたがたに約束されたものがある。","それで天と地の主にかけて(誓う)。本当にそれは真実である。丁度あなたがたが話すことが(事実で)あるように。","あなたがたは,イブラーヒームの尊い賓客たちの物語を聞いたのか。","かれらはかれ(イブラーヒーム)の家に入って,「平安あれ。」と言った時,かれも「平安あれ。見知らぬ方々よ。」と答えた。","それでかれはそっと家族のところに引き返し,肥えた仔牛(の焼肉)を持って出て,","それをかれらの前に置いた。(だが手を付けないので)かれは言った。「あなたがたは,召し上りませんか。」","かれは,かれら(賓客)が薄気味悪くなり,心配になった。かれらは「恐れるには及びません。」と言い,やがて,かれに賢い息子が授かるであろうという吉報を伝えた。","するとかれの妻は声をあげて進み出て,額を打って,「わたしは老婆で,石女ですのに。」と言った。","かれらは言った。「あなたの主がこう仰せられたのです。本当にかれは英明にして全知であられます。」","かれは言った。「それで,あなたがたの御用件は何ですか,使徒の方がたよ。」","かれらは,「わたしたちは罪深い民に遣わされたのです。","泥の礫を(雨のように)かれらの上に降らすために。","放埓を尽す者にたいして,主の御許で印された(泥の礫を降らそう)。」と言った。","それから,われはそこにいた信者たちを立ちのかせようとした。","しかし,その(町の)中で見出したムスリムの家は,只の一軒だけであった。","われは痛ましい懲罰を,恐れる者のために一つの印としてそこに残した。","またムーサーにも(印があった)。われが明らかな権威を授けて,かれをフィルアウンに遣わした時を思い起せ。","かれ(フィルアウン)はその権勢を傘に,背を向け,「こいつは魔術師か,それとも気違いだ。」と言った。","それであれは,かれとその軍勢を捕えて海に投げ込んだ。本当にかれは,けしからぬ者であった。","またアードにも(印があった)。われが惨害を齎す風をかれらに送った時を思い起せ。","それはかれらを襲って,凡てを壊滅し廃墟のようにして,何も残さなかった。","またサムードにも(印があった)。「束の間(のあなたがたの生)を楽しめ。」と言われた時を思い起しなさい。","その時かれらは,主の命令に横柄に背いたので,あれよと見ているまに雷に襲われた。","最早かれらは起き上ることも出来ず,また守ることも出来なかった。","以前にも,ヌーフの民を(われは滅ぼした)。本当にかれらは反逆の民であった。","われは偉力をもって天を打ち建て,果しない広がりにした。","またわれは大地を打ち広げた。何と見事に広げたことよ。","またわれは,凡てのものを両性に創った。あなたがたは訓戒を受け入れるであろう(という配慮から)。","「それであなたがたは,アッラーの庇護の下に赴け。本当にわたしはかれからあなたがたに遣わされた公明な警告者である。","それでアッラーと一緒に外の神を立ててはならない。本当にわたしは,かれからあなたがたに遣わされた公明な警告者である」。","同様にかれら以前の者も,使徒がかれらにやって来る度に,「魔術師か,または気違いだ。」と言った。","かれらはそれを遺訓として継承して来たのか。いや,かれらは法外の民である。","それで,かれらを避けて去れ。あなたがたは(かれらの行いに対して)咎めはないのである。","だが訓戒しなさい。訓戒は信者たちを益する。","ジンと人間を創ったのはわれに仕えさせるため。","われはかれらにどんな糧も求めず,また扶養されることも求めない。","本当にアッラーこそは,糧を授けられる御方,堅固なる偉力の主であられる。","悪行の徒の授かり分(罰)は,かれらの仲間の授かり分(罰)と同じであろう。だからそう(われを)急き立てなくてもいい。","信仰しない者に災いあれ。約束の日がかれらに必ずやって来る。"],"n":"Adh-Dhariyat"},{"i":52,"v":["かの(啓示の)山にかけて(誓う)。","整然と書き記された啓典にかけて,","巻かれていない羊皮紙に,","不断に詣でられる聖殿にかけて,","高く掲げられた天蓋にかけて,","漲り溢れる大洋にかけて(誓う)。","本当に主の懲罰は必ず下る。","それは避け得ない。","その日,天は大いにゆらゆらと揺れ,","また山々は揺ぎ動くであろう。","その日,(真理を)虚偽であるとした者に災いあれ。","虚しい事に戯れていた者たちに。","かれらが(もの凄い力で)地獄の火の中に突き落されるその日,","(こう言われよう。)「これこそは,あなたがたが虚偽であるとしていた地獄の業火である。","これでも魔術なのか。それともあなたがたは,見えないのか。","あなたがたはそこで焼かれるがいい。あなたがたがそれを耐え忍んでも,忍ばなくても同じこと。あなたがたが行ったことに,報いられるだけである。」","主を畏れた者たちは必ず楽園の歓びの中に置り,","主がかれらに与えるものに歓喜し,また主が獄火の懲罰からかれらを救われたことを喜ぶ。","(かれらには言われよう。)「楽しんで食べ,且つ飲め。これもあなたがたの(善い)行いのためである。」","かれらは並べられたソファーに寄りかかり,われは美しい目の乙女たちをかれらの配偶者にするであろう。","信仰する者たち,またかれらに従った信心深い子孫の者たち,われは,それらの者を(楽園において)一緒にする。かれらの凡ての行為に対し,少しも(報奨を)軽減しないであろう。誰もがその稼ぎにたいし,報酬を受ける。","またわれは果物,肉,その外かれらの望むものを与えよう。","かれらはそこで互いに杯を交そう。その時にも虚しい話にふけることなく,乱暴も犯さない。","かれらの周には,秘められた真珠のような子供が傅いて巡る。","かれらは互いに近寄って,尋ね合い,","言っていた。「以前,わたしたちは家族の間にいてもいつも気を遺っていた。","だがアッラーは,わたしたちに御恵みを与えられ,熱風の懲罰から御救い下された。","以前からわたしたちは,かれに祈っていたのです。本当にかれは恵み厚く,慈悲深き御方であられる」","さあ,かれらに訓戒しなさい。主の恩恵によって,あなたは占い師でも気違いでもない。","またかれらは,「只の詩人だ。かれの運勢が逆転するのを待とう」と言う。","言ってやるがいい。「待っているがいい。わたしもあなたがたと共に待っていよう。」","一体かれらの貧しい理解力がこう命じたのか,それともかれらは法外な民なのか。","または,「かれ(ムハンマド)がこれを偽作したのである。」と言うのか。いや,かれらは信じてはいないのである。","もしかれらの言葉が真実なら,これと同じ御告げをもってこさせるがよい。","かれらは無から創られたのではないか。それともかれら自身が創造者なのか。","それともかれらが,天と地を創造したのか。いや,かれらにはしっかりした信仰がないのである。","それともかれらは,あなたの主の様々な宝物を持っているのか。または(事物の)管理者なのか。","それともかれらには梯子があって,それで(天に登り,その秘密を)聞くことが出来るのか。それなら聞いたという者に,明確な証拠を持って来させるがよい。","それともあなたがたには息子があって,かれには娘がある(だけ)というのか。","それともあなたが,かれらに報酬を求め,それでかれらは負債の重荷を負っているというのか。","それとも幽玄界のことがすっかり分っていて,それを書き留めているというのか。","それとも(あなたに対して)策を巡らす積もりか。だが背信者たちこそ,策謀にかかるであろう。","それともかれらは,アッラー以外に神があるというのか。アッラーに讃えあれ,かれは配するもの(邪神)の上にいと高くおられる。","仮令天の一角が(かれらの上に)落ちるのを見ても,かれらは,「積み重なった雲です。」と言うであろう。","かれらは,(恐れのために)そこに昏倒する(審判の)日に会うまで,放って置け。","その日かれらの策謀は,何の益もなく,結局かれらは助けられないであろう。","本当に不義な行いの者には,この外にも懲罰がある。だが,かれらの多くは気付かない。","それで主の裁きを耐え忍んで待て。本当にわれはあなたがたを見守っている。そしてあなたが立ち上がる時は,主を讃えなさい。","夜中に,また星々が退く時にも,かれを讃えなさい。"],"n":"At-Tur"},{"i":53,"v":["沈みゆく星にかけて(誓う)。","あなたがたの同僚は,迷っているのではなく,また間違っているのでもない。","また(自分の)望むことを言っているのでもない。","それはかれに啓示された,御告げに外ならない。","ならびない偉力の持主が,かれに教えたのは,","優れた知力の持主である。真っ直ぐに立って,","かれは地平の最も高い所に現われた。","それから降りて来て,近付いた。","凡そ弓2つ,いやそれよりも近い距離であったか。","そしてしもべ(ムハンマド)に,かれの啓示を告げた。","心は自分が見たことを偽らない。","かれの見たことに就いて,あなたがたはかれと論争するのか。","本当にかれ(ムハンマド)は,再度の降下においても,かれ(ジブリール)を見たのである。","(誰も越せない)涯にある,スィドラ木の傍で。","そのそばに終の住まいの楽園がある。","覆うものがスィドラ木をこんもりと覆う時。","(かれの)視線は吸い寄せられ,また(不躾に)度を過ごすこともない。","かれは確かに,主の大の印を見たのである。","あなたがたは,アッラートとウッザーを(何であると)考えるか。","それから第3番目のマナートを。","あなたがたには男子があり,かれには女子があるというのか。","それでは,本当に不当な分け方であろう。","それらは,あなたがたや祖先たちが名付けた(只の)名前に過ぎない。アッラーは(どんな)権威をも,それらに下されなかった。かれら(不信心者)は,虚しい臆測や私慾に従っているに過ぎない。既に主からの導きが,かれらに来ているのに。","凡そ人間には,欲しいものは何でも手にはいるのか。","いや,来世も現世も,アッラーの有である。","天に如何に天使がいても,アッラーが望まれ,その御喜びにあずかる者にたいする御許しがでた後でなければ,かれら(天使)の執り成しは何の役にも立たない。","本当に来世を信じない者は,天使に女性の名を付けたりする。","かれらは(何の)知識もなく,臆測に従うだけである。だが真理に対しては,臆測など何も役立つ訳はない。","それであなたはわれの訓戒に背を向ける者,またこの世の生活しか望まない者から遠ざかれ。","この程度(現世の生活)が,かれらの知識の届く限界である。本当に主は,道から迷っている者を最もよく知っておられる。またかれは,導きを受ける者を最もよく知っておられる。","本当に天にあり地にある凡てのものは,アッラーの有である。だから悪行の徒には相応しい報いを与えられ,また善行の徒には最善のもので報われる。","小さい誤ちは別として,大罪や破廉恥な行為を避ける者には,主の容赦は本当に広大である。かれは大地から創り出された時のあなたがたに就いて,また,あなたがたが母の胎内に潜んでいた時のあなたがたに就いて,最もよく知っておられる。だから,あなたがたは自分で清浄ぶってはならない。かれは主を畏れる者を最もよく知っておられる。","あなたは(真理から)背き去る者を見たか。","僅かに施しをしては,(物借みして)止める。","そういう者に幽玄界の知識があって,それで何でも見えるというのか。","それとも,ムーサーの書にあることが,告げられたことはないのか。","また(約束を)完全に果たしたイブラーヒームのことも。","重荷を負う者は,他人の重荷を負うことは出来ない。","人間は,その努力したもの以外,何も得ることは出来ない。","その努力(の成果)は,やがて認められるであろう。","やがて報奨は,十分に報いられる。","本当にあなたの主にこそ,帰着所はある。","かれこそは,笑わせ泣かせる御方。","また死なせ,生かす御方である。","本当にかれは,男と女の組み合わせを創られた。","それも精液を吹き込むことで。","また2度目の創造(の復活)も,かれの御心のままである。","かれこそは富ませ,また満ち足りさせる御方。","また狼星(シリウス)の主もこの御方。","かれは昔アード(の民)を滅ぼし。","またサムードも一人残さず滅ぼされた。","それ以前にヌーフの民も。本当にかれらは,酷い不義,不正の輩であった。","また(ソドムとゴモラのように)転覆された諸都市。","そしてかれはそれを覆い去られた。","(人びとよ,)一体主のどの御恵みに,あなたがたは異論を抱くのか。","これは,昔の警告者たちと同じ一人の警告者である。","(審判の時は)近くに迫って来ている。","それはアッラーの外何者も明らかにし得えない。","あなたがたはこの話を聞いて驚いているのか。","嘲笑はしても,泣かないのか。","あなたがたは,自惚の中で時を過ごすのか。","一途にアッラーにサジダし,(かれに)仕えなさい。"],"n":"An-Najm"},{"i":54,"v":["時は近づき,月は微塵に裂けた。","かれらは仮令印を見ても,背き去って,「これは相変らずの魔術だ。」と言うであろう。","かれらは(訓戒を)虚偽であるとし,自分の欲望に従ってきた。だが一切の事には,定められた結末がある。","これまで,様々な消息は,既に齎され,それで充分自制出来たはず。","それはめざましい英知であった。だが警告は役立たなかった。","だからあなたは,かれらから遠ざかれ。召集者が嫌われるところへ呼び出す日。","かれらは目を伏せて,丁度バッタが散らばるように墓場から出て来て,","召集者の方に急ぐ。不信心者たちは言う。「これは大難の日です。」","かれら以前に,ヌーフの民も(その預言者を)虚偽とし,わがしもべを嘘付き呼ばわりし,「気違いです。」と言って追放した。","それでかれは主に,「わたしは,本当に力尽きました。どうか御助け下さい。」と祈った。","それでわれは,天の諸門を開き水を注ぎ降らせた。","また大地に諸泉を噴出させ,水は合わさり,かねての神命によること(洪水)が起きた。","しかしわれは板と釘で造ったもの(方舟)にかれを乗せてやった。","わが見守る中でそれは走った。これが(皆から)退けられたあの者への報いである。","われはこれを一つの印として残した。さて誰か悟る者はあるか。","さあわが懲罰と戒めとはどうであったか。","本当にわれは,クルアーンを易しく説き明した。さあ,誰か悟る者があるか。","アード(の民)も(真理を)虚偽であるとした。それでわが懲罰と戒めとはどうであったか。","われは災厄の打ち続く日に,かれらに対し荒れ狂う風を送った。","すると人間は,根こそぎになった。ナツメヤシの切り株のように,むしり去られた。","あの時のわが懲罰と戒めとはどうであったか。","誠にわれは,クルアーンを易しく説き明かした。さて,誰か悟る者があるか。","サムード(もまた)警告を虚偽であるとした。","そしてかれらは言った。「何と,わたしたちの中の一介の人間ではないですか。どうしてこんな者に従いますか。それこそ邪道,気違い沙汰です。","わたしたちの間でかれだけに啓示が下されたのですか。いや,かれは大嘘付きです。」","(仰せられた。)「かれらは明日知るであろう。どちらが大嘘付きであるかを。","本当にわれは,かれらを試みるため雌ラクダを送るであろう。あなたは耐え忍びかれらを見守れ。","そしてかれらにラクダと水を分配し,順番に飲むよう伝えなさい。","だがかれらは仲間を呼び寄せ,その男は(剣を)手にとると膝の腱を切ってしまった。","その時のわが懲罰と戒めとがどうであったか。","本当にわれは,かれらに向っかて(耳をつんざく)一声を下すと,かれらは家畜の囲いに使われる枯れ株のようになった。","われは,クルアーンを易しく説き明した。さて,誰か悟る者があるか。","ルートの民も警告を虚偽であるとした。","われは砂石の嵐をかれらに送った。ルートの家族だけは別であった。黎明にかれらを救い,","われからの恩恵とした。このようにわれは感謝する者に報いる。","(ルートは)わが懲罰をかれらに警告したのだが,かれらはその警告に就いて疑惑の念を抱いた。","そしてかれの賓客(天使)を,かれから奪おうとしたので,われはかれらの目を潰した。「さあ,わが懲罰と警告を味わえ。」","あくる朝,永遠の懲罰がかれらに下った。","「さあわが懲罰と警告を味わえ。」","われは,クルアーンを易しく説き明した。さあ,誰か悟る者があるか。","本当にフィルアウンの一族にも警告者が遣わされた。","(だが)われの種々の印を虚偽であるとした。それでわれは,偉大で強力な者の一摑みで,かれらを捕えた。","あなたがた不信心者(クライシュ族)の方が,これらの者よりも優れているのか。それとも啓典の中にあなたがたのための赦免があるのか。","それともかれらは,「わたしたちは皆勝利を得る者です。」とでも言うのか。","やがてこれらの人々は敗れ去り,逃げ去るであろう。","いや(審判の)時は,かれらに約束された期限である。しかもその時には,最も嘆かわしい最も苦しい目にあうであろう。","本当にこれらの罪を犯している者たちは,迷妄と懲罰のうちにある。","火の中に顔を下にして引きずられるその日,かれらは,「猛火の触れ具合を味わいなさい。」(と言われよう)。","本当にわれは凡ての事物を,きちんと計って創造した。","またわが命令は只一言,瞬のようなものである。","われはこれまで,あなたがた(マッカの多神教徒)の同類を滅ぼした。さて,誰か悟る者があるか。","かれらの所行は,書冊に凡て記録されている。","大小凡てのことが,等しく書き留められている。","本当に主を畏れる者は,園と川のある,","全能の王者の御許の,真理の座に(住むのである)。"],"n":"Al-Qamar"},{"i":55,"v":["慈悲あまねく御方が,","このクルアーンを教えられた。","(かれは)人間を創り,","物言う術を教えられた。","太陽と月は,一つの計算に従い(運行し),","草も木も,(慈悲あまねく御方に)サジダする。","かれは天を高く掲げ,秤を設けられた。","あなたがたが秤を不正に用いないためである。","厳正に平衡を旨とし量目を少なくしてはならない。","また大地を,生あるもののために設けられた。","そこに果実があり,(実を支える)萼を被るナツメヤシ,","殻に包まれる穀物と,(その外の)賜物。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","(かれは)陶工のように泥から人間を創られ,","また火の炎からジン(幽精)を創られた。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","(かれは) 2つの東の主であり,また2つの西の主であられる。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","かれは2つの海を一緒に合流させられる。","(だが)両者の間には,(アッラーの配慮によって)障壁があリ一方が他方を制圧することはない。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","両方は真珠とサンゴを産する。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","山のように海上に帆を張る船は,かれの有である。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","地上にある万物は消滅する。","だが(永遠に)変らないものは,尊厳と栄誉に満ちたあなたの主の慈顔である。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","天と地の凡てのものは,かれに向かって請い求める。日毎にかれは,(新たな)御業で処理なされる。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","あなたがた(人間とジンの)2つの衆よ,われはあなたがたのため,今に(最後の審判であなたがたの賞罰に)取り掛かるであろう。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","ジンと人間の衆よ,もしあなたがたが,天地の領域から遠くに越えられるなら,越えてみなさい。権能がなくては,越えることは出来ない。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","あなたがた(邪悪な両者)に対して,燃え盛る炎と煙が浴びせられよう。あなたがたには,防ぎようがないであろう。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","大空が裂けて,赤革のようなバラ色になる時。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","その日人間もジンも,その罪に就いてわざわざ問われることはないであろう。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","罪を犯した者にはその印があり,かれらは前髪と足を捕えられよう。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","これは罪を犯した者が,嘘であると言いはった地獄である。","かれらはその(業火)と,煮え立つ湯の間をさ迷う。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","だが主の(審判の座の)前に立つことを畏れてきた者のためには,2つの楽園があろう。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","枝を張る木々…","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","つの園の中には,2つの泉が(滾滾と)涌き出ている。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","つの園の中には,凡ての果実が2種ずつある。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","かれらは,錦を張り詰めた寝床の上に寄り掛かり,楽園の果物は近く(手の届く所)にあろう。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","そこには人間にもジンにも,これまで触れられていない,眼差しを押さえた(淑やかな)乙女たち。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","かの女らはさながらルビーかサンゴのよう。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","善いことへの報いは,善いことでなくて何であろう。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","この2つの(楽園の)外に(更に)2つの楽園がある。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","(水が豊かで)緑滴る園。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","そこには2つの泉が涌き出ている。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","そこには種々の果物,ナツメヤシもザクロもある。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","そこには素晴しく美しい乙女がいる。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","美しい乙女は永遠の天幕に(引き籠る)。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","人にもジンにも,これまで触れられていない。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","緑の褥,美しい敷物に身を凭せて。","それであなたがたは,主の恩恵のどれを嘘と言うのか。","尊厳と栄誉に満ちた御方,あなたの主の御名に祝福あれ。"],"n":"Ar-Rahman"},{"i":56,"v":["(起るべき)出来事が起る時,","(誰も)その起るのを,嘘であるとしなくなる。","(或る者は)低く落され,(或る者は)高く挙げられよう。","その時,大地は大揺れに揺れる。","山々は砕けて崩れ,","粉粉になって飛散する。","その時あなたがたは,3つの組に分けられる。","まず右手の仲間(がいる)。右手の仲間とは何であろう。","また左手の仲間(がいる)。左手の仲間とは何であろう。","(信仰の)先頭に立つ者は,(楽園においても)先頭に立ち,","これらの者(先頭に立つ者)は,(アッラーの)側近にはべり,","至福の楽園の中に(住む)。","昔からの者が多数で,","後世の者は僅かである。","(かれらは錦の織物を)敷いた寝床の上に,","向い合ってそれに寄り掛かる。","永遠の(若さを保つ)少年たちがかれらの間を巡り,","(手に手に)高坏や(輝く)水差し,汲立の飲物盃(を捧げる)。","かれらは,それで後の障を残さず,泥酔することもない。","また果実は,かれらの選ぶに任せ,","種々の鳥の肉は,かれらの好みのまま。","大きい輝くまなざしの,美しい乙女は,","丁度秘蔵の真珠のよう。","(これらは)かれらの行いに対する報奨である。","そこでは,無益な言葉や,罪作りな話も聞くことはない。","只「平安あれ,平安あれ。」と言う(のを耳にする)だけである。","右手の仲間,右手の仲間とは何であろう。","(かれらは)刺のないスィドラの木,","悠々と実るタルフ木(の中に住み),","長く伸びる木陰の,","絶え間なく流れる水の間で,","豊かな果物が","絶えることなく,禁じられることもなく(取り放題)。","高く上げられた(位階の)臥所に(着く)。","本当にわれは,かれら(の配偶として乙女)を特別に創り,","かの女らを(永遠に汚れない)処女にした。","愛しい,同じ年配の者。","(これらは)右手の仲間のためである。","昔の者が大勢いるが,","後世の者も多い。","左手の仲間,かれらは何であろう。","(かれらは)焼け焦がすような風と,煮え立つ湯の中,","黒煙の影に,","涼しくもなく,爽やかでもない(中にいる)。","かれらはそれ以前,裕福で(享楽に耽り)。","大罪を敢て犯していた。","そして何時も言っていた。「わたしたちは死んでから,土と骨になり,本当に甦されるのでしょうか。","わたしたちの古い祖先も(甦されるの)ですか。」","言ってやるがいい。「そうだとも,昔の者も後世の者も。","必ず一緒に召集されるのである。定められた日の,定められた時に。」","その時あなたがたは(どうであろう),迷って(真理を)虚偽であるとした者よ。","必ずあなたがたはザックームの木(の実)を食べ,","それで腹は一杯。","その上煮え立つ湯を飲む,","喉が乾いたラクダが飲むように。","これが審きの日の,かれらの持て成しである。","われはあなたがたを創った。あなたがたはどうして真実を信じようとしないのか。","あなたがたは,あなたがたの射出するもの(精液)に就いて考えたか。","それを創ったのはあなたがたなのか,それともわれがその創造者であるのか。","われは,あなたがたに死(期)を定めた。われは,(決して)出し抜かれたりすることはない。","だがわれは同類の者で取り替え(世代の交替),またはあなたがたが知らない(他の形態の)ものに,あなたがたを創(り変え)る。","あなたがたは,確かに最初の創造を知っている。それでも何故留意しないのか。","あなたがたは,あなたがたが耕す(畑の)ことを考えたか。","あなたがたがそれ(植物)を育てるのか,それともわれが育てるのか。","もしわれが欲するならば,それを枯れた屑にしてしまう。あなたがたは驚愕して止まない。","(そして言うであろう。)「わたしたちは本当に負債を課せられた。","いや,わたしたちは(労働の成果を)取り上げられた。」","またあなたがたの飲む水に就いて考えたか。","あなたがたが雲から(雨を)降らせるのか,それともわれが降らせるのか。","われがもし欲するならば,それを塩辛くすることが出来る。あなたがたはどうして感謝しないのか。","あなたがたは,灯火に就いて考えたか。","その(燃やす)木を,あなたがたが創ったのか,それともわれが創ったのか。","われはそれを教訓とし,また荒野の住民の便利のために創った。","だから偉大であられるあなたの主の御名を讃えなさい。","わたしは,沈んでゆく星にかけて誓う。","それは本当に偉大な誓いである。もしあなたがたに分るならば,","本当にこれは,非常に尊いクルアーンである。","(それは)秘蔵の啓典の中に(書かれてあり),","清められた者の外,触れることが出来ない。","万有の主からの啓示である。","これは,あなたがたが軽んじるような教えであろうか。","またあなたがたは(それを)虚偽であると申し立て,あなたがたの暮らしを立てるのか。","それならあなたがたは,(臨終の人の魂が)喉もとを塞ぐ時,","(座って只)見守るばかりなのか。","われはあなたがたよりもかれに近いのである。だがあなたがたには見えはしない。","あなたがたがもし(来世の)報いを除外されているというのなら,あなたがたは何故,","その(魂)を(体内に)呼び戻さないのか。もしあなたがたが,真実(を語っているの)ならば。","もしかれが,(アッラー)に近付けられた者であるなら,","(かれに対する報奨は)安心と満悦,そして至福の楽園である。","もしかれが,右手の仲間であるならば,","「あなたに平安あれ。」と右手の仲間から(挨拶される)。","もしかれが,嘘付きで,迷った者であるならば,","煮え立つ湯の待遇を受け,","獄火で焼かれよう。","本当にこれは,揺ぎのない確かな真理である。","だから偉大であられるあなたの主の御名を讃えなさい。"],"n":"Al-Waqia"},{"i":57,"v":["天にあり地にある凡てのものは,アッラーを讃える。本当にかれは偉力ならびなく英明であられる。","天と地の大権は,かれの有である。かれは生を授け,また死を授ける。かれは凡てに就いて全能であられる。","かれは最初の方で,また最後の方で,外に現われる方でありまた内巧なされる方である。かれは凡ての事物を熟知なされる。","かれこそは天地を6日の間に創造なされ,それから玉座に鎮座なされる方である。かれは地に入るもの,そこから出るもの,また天から下るもの,そこに上るものを知り尽される。あなたがたが何処にいようとも,かれはあなたがたと共にあられる。アッラーはあなたがたの行う凡てのことを御存知であられる。","天と地の大権は,かれの有である。(一切の)事物は,アッラーの御許に帰される。","かれは夜を昼の中に没入させ,また昼を夜の中に没入なされる。また胸に秘めることを熟知なされる。","アッラーとその使徒を信じ,かれがあなたがたに継がせられたものの中から,(主の道のために)施しなさい。あなたがたの中で信仰して(財産や技能や労力を)使用する者,かれらには偉大な報奨があろう。","どんな訳であなたがたは,アッラーを信仰しないのか。使徒は,あなたがたの主を信仰するよう呼びかけている。もしあなたがたが信者なら,かれは既にあなたがたの誓約を受け入れられたのである。","かれこそは,あなたがたを暗黒から光明に連れ出すために,そのしもべに明瞭な印を下された方である。アッラーは,あなたがたに親切で慈悲深くあられる。","どんな訳であなたがたは,アッラーの道のため施さないのか。本当に天地の遺産の相続は,アッラーに属する。あなたがたの中,勝利の前に(財を)施し戦闘する者と,後からそうする者と同じではない。これらの者は,(勝利の)後に施して戦闘する者よりも高位である。だがアッラーは,凡ての者に善(き報奨)を約束された。本当にアッラーは,あなたがたの行うことを熟知なされる。","アッラーに良い貸を,貸付ける者は誰か。かれはそれを倍にされ,(その外に)気前のよい報奨を授けるであろう。","その日あなたは,信者の男と信者の女の,前の方や右側に,かれらの光が走るのを見るであろう。(かれらには言われよう。)「今日は,あなたがたへの吉報がある。川が下を流れる楽園のことである。永遠にその中に住むのである。それこそは,本当に偉大な幸福の成就である。」","その日,偽信者の男女は,信者に言うであろう。「わたしたちを待ってくれ,あなたがたから光を借りたい。」(だがかれらには)言われよう。「後ろに引き返せ,そして光を求めなさい。」そこでかれらの間に壁が設けられる。そこに一つの門があるが,その内側には慈悲が,その外側には懲罰がある。","かれら(偽信者)は,「わたしたちは,あなたがたと一緒ではないか。」と叫ぶであろう。かれら(信者)は言うであろう。「そうだ,だがあなたがたは自分の誘惑に任せ,(わたしたちの没落を)待ち望み,(主の約束に)疑いを抱き,虚しい望みに欺かれているうちに,アッラーの命令がやって来るに至った。欺瞞者が,アッラーに就いてあなたがたを欺いたのである。","今日となっては,あなたがたの身代金は受け入れられないであろう。また(明らさまな)不信者たちはなおのこと。あなたがたの住まいは地獄の業火である。それはあなたがたの友だ。何と悪い帰り所であることよ。」","(本当に)信仰するならば,アッラーの教訓に,また,啓示された真理に,心を虚しくして順奉する時がまだやって来ないのか。以前に啓典を授っていながら,(寛容の時が)延ばされて,心が頑固になった者のようであってはならないのではないか。かれらの多くはアッラーの掟に背く者たちである。","あなたがたは,一度死んだ大地をアッラーが甦らされることを知れ。われは種々の印をあなたがたのために明示した。恐らくあなたがたは悟るであろう。","施しをする男と施しをする女とアッラーに善い貸を,貸付けする者には,かれはそれを倍にされ,(その外に)気前のよい報奨を授けるであろう。","アッラーとその使徒を信じる者,これらの者は(真理を愛する)真実な者であり,主の御目には実証者である。かれらには報奨と光明があろう。だが信じない者またわが種々の印を嘘であるという者,これらの者は,業火の住人であろう。","あなたがたの現世の生活は遊び戯れに過ぎず,また虚飾と,互いの間の誇示であり,財産と子女の張り合いに過ぎないことを知れ。(現世の生活を)例えれば慈雨のようなもので,(作物は)生長して不信心者(農夫)を喜ばせる。やがてそれは枯れて黄色に変り,次いで粉々になり果てるのをあなたがたは見るであろう。だが来世においては(不義の徒に)厳しい懲罰があり,また(正義の徒には)アッラーから寛容と善賞を授かろう。本当に現世の生活は,虚しい欺瞞の享楽に過ぎない。","あなたがたは主からの寛容(を請うため)に,相競って努力しなさい。それは天地の広さ程の広大な楽園で,アッラーと使徒を信じる者のために準備されている。これはアッラーの恩恵で御心に叶う者にそれを授ける。本当にアッラーは,偉大な恩恵の主であられる。","地上において起こる災危も,またあなたがたの身の上に下るものも,一つとしてわれがそれを授ける前に,書冊の中に記されていないものはない。それはアッラーにおいては,容易な業である。","それはあなたがたが失ったために悲しまず,与えられたために,慢心しないためである。本当にアッラーは,自惚れの強い高慢な者を御好みになられない。","こんな者は物惜しみであるから,人びとにも物惜しみを勧める。仮令誰か(主の道から)背き去っても,アッラーは元々満ち足られる御方であり,讃美すべき御方である。","実にわれは明証を授けて使徒たちを遣わし,またかれらと一緒に,啓典と(正邪の)秤を下した。それは人びとが正義を行うためである。またわれは鉄を下した。それには偉大な力があり,また人間のために種々の便益を供する。それはアッラーが,密にかれを助ける者,また使徒たちを助ける者を,知っておられるためである。本当にアッラーは強大にして偉力ならびなき方であられる。","われは,以前,ヌーフとイブラーヒームを遣わした。またわれは両者の子孫に預言の天分と啓典を授けた。それでかれらの或る者は導かれた。だが,多くの者はアッラーの掟に背く者たちであった。","それからわが使徒を,かれらの足跡に従わせ,更にマルヤムの子イーサーを遣わし,福音を授け,またかれらに従う者の胸に博愛と慈悲の情を持たせた。だが禁欲の修道院制は,かれらが自分で作ったもので,われがかれらにそれを指示してはいない。アッラーの喜びを得たいばかりにしたことだが,かれらはそれも守らねばならないようには守っていなかった。それでわれは,かれらの中の信仰する者には報奨を与えた。だがかれらの多くの者はアッラーの掟に背く者たちであった。","あなたがた信仰する者よ,アッラーを畏れ,かれの使徒を信じなさい。かれは倍の慈悲を授け,また光明をあなたがたのために設け,それで(正しい道を)歩ませ,またあなたがた(の過去の罪業)を赦される。本当にアッラーは寛容にして慈悲深くあられる。","アッラーの恩恵をかれらが少しも左右出来ないことを,また恩恵はアッラーの御手の中にあるということを啓典の民は知るがいい。かれの御心に適う者は,それを授かる。本当にアッラーは偉大な恩恵の主である。"],"n":"Al-Hadid"}]